指揮官が山本の初アーチを絶賛「大きかった」 2軍の笹川にも言及「うかうかしてられない」

プロ初本塁打を放つ山本恵大【写真:古川剛伊】
プロ初本塁打を放つ山本恵大【写真:古川剛伊】

徹底した独自取材、データ分析
選手の本音や核心に迫る「鷹フル」

エース有原航平が7勝目

 ソフトバンクは15日、ロッテ戦(みずほPayPayドーム)に10-2で快勝した。先発の有原航平投手が7回2失点の好投で7勝目を手にした。打線は1点ビハインドの3回に、山本恵大外野手のプロ初本塁打となる3ランで逆転に成功。ジーター・ダウンズ内野手も7回に1号2ランを放つなど、3安打2打点の活躍を見せた。試合後の小久保裕紀監督の主なコメントは以下の通り。

――7人左打者を並べた。狙いとしては?
「有原が投げる試合だし、3連戦の初戦ということで、絶対に勝ってスタートしたかった。2点取られた後にすぐに1点を取り返したことで、向こうに流れを行かせないまま、こちらがリードすることができた。山本のホームランが本当に大きかったですね」

――山本選手は逆方向へのプロ初本塁打。どのような期待を持って見ていた?
「楽天戦でも内容は良かったです。本人はホームランだと思った打球がレフトフライで悔しがっていましたけど、打ち直したという感じでね。2軍で打っている姿を見たら、それに近い形で今1軍でも打席に立てているので。長打も出てくるんじゃないかなと思っていたところで、本当にいいホームランでしたね」

――山本選手は中村晃選手のようになりたいとコメントしている。小久保監督はどんな選手になってほしい?
「晃とは被らないんですけどね。守備も全然違いますしね。多分、バッドコントロールの部分を目指したいという中で、彼はそのまま長打もしっかり狙って、目標設定してもいい打者だと思いますね」

――ダウンズが2試合連続の猛打賞。好調の要因は?
「真っすぐを打てるところですかね。大体ストレートがいつも前に飛ばないんで。変化球も元々打つのが上手な選手なので、課題の真っすぐをしっかり捉えられている所が、状態がいいということだと思いますね」

――有原投手の投球の評価。
「そこまで調子がいい日ではなかったと思うんですけど、それでも2失点にまとめてゲームを作るっていうのが、ローテーションを守っている中心ピッチャーなので。その期待通り、粘り強く投げてくれたなと思いますね」

――オールスター前最後の1週間。どんな1週間にしたいか。
「首位の日本ハムが負けないので、こっちも負けられない。本当に全部勝つぐらいのつもりでオールスターまでは行きたいなと思ってます」

山本恵大は「技術が高くなってきている」

――山本選手の逆転弾。
「しゃかりきだった。2軍とは違うアプローチをしていたけど、ここ数試合はやってきたことを出すんだ、というのが出ていますね。左投手でも3割4分ぐらい打っているので、右の選手を使わない時に山本の名前が挙がってくるかどうかですね。まあ、あしたですね」

――5番起用の理由は?
「正直、2軍での打席内容がいいから。技術が高くなってきている。広角に打てるので、まずは中距離打者を目指して欲しいですね。左(方向)にもあれだけ飛ばせるので」

――逆方向にも飛ばせるからかつての助っ人選手、ペタジーニに例えた?
「構えがね」

――山本は、小久保監督が2軍監督に就任した時の“1年生”。感慨深いものがあるか?
「小学生の時から知っているとは言えないけど、証拠写真が残っていたからね。若い選手が結果を残せばチームの底上げになります。笹川(吉康)とかもうかうかしてられませんね」

――川瀬選手からはなんとかしようとする気持ちが見える。
「この2試合はダウンズと川瀬がいい仕事をしていますね」

――川口投手が本拠地初登板。
「点が入ればいこうと話していました」

――上沢投手が抹消。帯同させるか?
「帯同です。まだ次にどこで投げるか決めていないので、2軍のどの試合かはわからない。ライブBPとかはこれから決めます」

(飯田航平 / Kohei Iida)