結婚1か月後に支配下契約…山本恵大が明かす愛妻の存在 叶えた遠距離「楽な生活を」

支配下登録された山本恵大【写真:小池義弘】
支配下登録された山本恵大【写真:小池義弘】

3月に結婚→打率.486で1か月後に支配下登録

 新たな家族の存在が、活躍を後押しした。12日に支配下登録された山本恵大外野手が一般女性と結婚していたことを明かした。昨年11月にプロポーズし、今年3月に婚姻届を提出。「より一層頑張らないと」と迎えたシーズンは2軍で打率.486をマーク。圧倒的な成績を残し、2桁の背番号を勝ち取った。

 支配下登録の一報は日付が回った12日の深夜0時半に電話で知らされた。2軍は大阪遠征中で、山本はホテルのベッドで眠っていた。同日のでのロッテ戦(ZOZOマリン)、デビューは代走だった。「映像見たらめっちゃニコニコしていました」と笑う。

 13日はスタメン出場の予定だったが、雨天中止。ただ、「きょう帰るのが楽しみです」と笑顔で帰りのバスに乗った。それもそのはず。支配下選手となってから愛妻に会うのは初めて。取材では結婚までの道のりや、支配下昇格を電話で報告した時の愛妻の反応を明かしてくれた。

「めちゃくちゃ喜んでくれました。大阪にいたので電話して。あっちも寝ていて、起こしちゃったので最初ちょっとあれだったんですけど(笑)。もうすごく喜んでくれました」

 相手は学生時代の知り合いだった。ホークスへ加入後に交際をはじめ、昨年11月に自宅でプロポーズした。まだ育成選手ではあったが、「タイミング的にも自分にプレッシャーかけるってわけではないですけど。それもいい時期かなと思って」。覚悟を決めて伝えた。

 育成選手に契約金はなく、支配下と比べて給料も安い。2軍戦に出場できる人数が決められているなど、チャンスも少ない。「育成の時は生活も結構カツカツでやっていたので」。1日でも早く支配下になりたかった。「ちょっと楽な生活ができるようにと思っていました」と明かす。

交際時は遠距離…3月から同居開始「凄い支え」

 交際時は関東と九州の遠距離。オフに引っ越しを済ませ、3月から同居を開始した。「家に帰るといてくれて、いろいろ家事とか料理とかもしてくれてすごく支えになっています」。愛妻との生活が、パワーの源だった。14日のオフは2人でディナーの約束をした。お祝いについては「どうなんですかね」と照れた表情を見せていた。

 育成という立場で人生の伴侶となってくれた愛妻への感謝は尽きない。「奥さんもいるので、もう自分だけの身じゃない。どうにか支配下になって、少しでも楽させてあげようと思っていました」。目標は1年でも長く活躍すること。「これからが勝負だと思うので、またさらに頑張ろうと思っています」と力を込めた。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)