なぜ柳田悠岐は欠場した? 本人は明るい振る舞いも…首脳陣が明かした“異変”

今季初のベンチスタートとなった柳田悠岐【写真:栗木一孝】
今季初のベンチスタートとなった柳田悠岐【写真:栗木一孝】

チームは快勝も…大黒柱が今季初の欠場

 ホークスは8日、オリックス戦(京セラドーム)に5-2で勝利した。この試合、開幕から3番打者として出場を続けていた柳田悠岐外野手がスタメンから外れた。6日の西武戦(みずほPayPayドーム)では5回に出塁した際に、代走が送られて途中交代。休養日を挟んだこの日はベンチスタートとなり、試合に出場することなく球場を後にした。

 今季はオープン戦で栗原陵矢内野手が右脇腹を痛め、近藤健介外野手は開幕から3試合で腰の手術のため戦線離脱した。これ以上の主力選手の離脱は避けたい中、試合後に柳田は「大丈夫です。メンバー外です」と明るく振る舞ったが、スタメンを外れたことの理由を首脳陣が明かした。チームの顔でもある主砲に何が起きているのだろうか。

「大事をとってということです」

 奈良原浩ヘッドコーチは状況を説明した。柳田は昨年の5月31日の広島戦(みずほPayPayドーム)で、二ゴロを放った際に右ハムストリングを負傷して長期離脱した過去がある。シーズン終盤には1軍に戻ってきたが、出場試合は52試合に留まった。

昨季は長期離脱…指揮官は「我慢しようかな」

 今回は右太もも裏に痛みを訴えているとみられる。昨年の怪我と同じ箇所であるだけに首脳陣も慎重な姿勢を見せる。小久保裕紀監督も試合後に「ちょっと我慢しようかなと。ひどくならないように。試合に出ていないということは、どこか悪いということですね」と語った。近藤、栗原に続き、これ以上の主力選手の離脱はなんとしても避けたいところだ。

「長いシーズンでそういうときもあるので。残っているメンバー、きょうでいえば(柳町)達(外野手)が出ましたけど。そういう若い選手が台頭してこなくちゃいけないし、チャンスなので。そういうふうに捉えてやってもらいたいですね」

 こう語ったのは村上隆行打撃コーチだ。明日以降、柳田がどう起用されるかは不透明だが、「これ以上(穴が)大きくならないように。みんなでいろいろな戦い方ができる状態ではあるので。みんながアピールしていく時期なんじゃないかなと思います。ワクワクしながら頑張ります」と前を向いた。シーズン序盤からホークスの底力が問われている。

(飯田航平 / Kohei Iida)