松本晴は2軍では「もったいない」 首脳陣が言及した評価と“今後”…コメント全文

松本晴【写真:竹村岳】
松本晴【写真:竹村岳】

本拠地で行われた投手練習…6人が参加して調整

 ソフトバンクは7日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。東浜巨投手、大津亮介投手、リバン・モイネロ投手、有原航平投手、上沢直之投手、前田純投手が参加し、それぞれの調整に励んだ。練習後、倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)が取材に応じた。主なコメントは以下の通り。

――8日のオリックス戦、モイネロ投手が先発する。
「期待するところは大きいです」

――前回登板、1日の日本ハム戦(エスコンフィールド)では直球というよりも、変化球を主体とした配球だった。
「配球のところは、対戦相手もいることなので。それ以上に、1球1球の質が良かったと思っています。オープン戦でも状態がよかったので、そのまま出せたのかなと思います」

――イニングや球数に関しても、もう問題ない。
「それもしっかりとオープン戦の時から調整できていた。たとえばオープン戦って、他の投手もそうなんですけど、本番(実際の試合)では5イニングで終わったとしても、その後にブルペンでバッターを想定して球数を重ねるという取り組みもしているので。もちろん同じだとは思わないですけど、それに近い形でリハーサルはできていた。その心配はあまりしていないです」

――モイネロ投手の投球から、昨年以上の凄みを感じる。
「そうですね。去年は、未知数というか。本人も未知の世界だったと思う。1年間、経験できたおかげでペースだとか、何が必要なのか、理解できたと思う。そういった考える能力、行動に移して実行して、ものにするという能力、全てにおいてすごくレベルの高い投手だと思います」

倉野信次コーチ(右)と話す有原航平【写真:竹村岳】
倉野信次コーチ(右)と話す有原航平【写真:竹村岳】

有原との会話の“中身”…「ちょっとしたズレ」

――大津投手の状態は?
「いいと思います。出力が上がってきたところと、変化球に関してもいろんな武器が増えてきていると思います」

――3月には野球日本代表「侍ジャパン」での登板も経験した。本人も出力を課題としていたが、以降はフォーカスしながら取り組んできた。
「そこは間違いないです」

――有原投手と会話するシーンがあった。修正してほしいところも。
「大きく変える必要はない。ちょっとしたズレがあったのなら、そこはアプローチしようというところはありますけど、大きく変える必要は全くないです」

――6日の西武戦、上沢投手が6回無失点で1勝目を挙げた。
「期待通りというか、そういうピッチングをしてくれました」

中継ぎ陣について「チーム状況を考える必要はない」

――中継ぎについて、チームが波に乗りたいところ。今まで通りでいいのか、何かを変えたほうがいいのか。どんな気持ちでマウンドにいってほしい?
「まずは、チーム状況を考えないということです。考えなくても、自然と入ってきて感じること。必要以上にチーム状況を考える必要は全くなくて、とにかく自分がやるべきこと、目の前のことを全力でやっていくという、こういう時こそシンプルに考えられたらいい。そういう話はしていますし。かといって、状態が悪い人を放置しておくわけにはいかないので、なぜ状態が悪いのかというフィードバックはしています。何がオープン戦と変わったのかという技術的な話もしています。メンタル的には、よりシンプルにいくということです」

――ファームでは浜口遥大投手をはじめ、結果を出し始めた投手もいる。
「浜口だけじゃなくて、他の投手も含めて、です。それは常に僕もちゃんとチェックして情報共有しています。誰がどうとかではないですし、常にそういうことは考えています」

――中継ぎとして登板を重ねている松本晴投手の評価は。
「すごくいい評価をしています。ただ先発としてどうこう、という評価では、今はないです。ゆくゆくはそういうふうになっていくだろうというのはありますけど、現状、ローテーションの中には入っていない投手。晴のレベルで2軍で回しておくのはもったいないと思ったのはあります。そうしたら、中継ぎとしても適性が絶対にあるから、チームのために使いたいと思った」

「すごく期待通りのピッチングをしてくれています。まだまだ伸び代もあると思っているし、先発を今度した時に、いい経験になって必ずプラスになると思う。晴に関してはポジティブに考えています。とはいえ、先発をやるなら課題はまだあります」

(竹村岳 / Gaku Takemura)