栗原と上茶谷「プライベートはギクシャク」 柳町が突然の爽やか“大ボケ”…ホークス選手の素顔

栗原陵矢(左)と上茶谷大河【写真:冨田成美】
栗原陵矢(左)と上茶谷大河【写真:冨田成美】

午後3時30分にもかかわらず…なぜか「おはようございます」

 いよいよ開幕戦が近づいてきました。チームはオープン戦を9勝6敗3分けで終えました。選手たちの素顔に迫るエピソードを、6つ紹介いたします。上茶谷大河投手と栗原陵矢内野手は「プライベートではギクシャクしています」。和田毅球団統括本部付アドバイザーの引退試合では、昨秋の秘話が明かされます。「実は……」。柳町達外野手は、“謎の挨拶”に対して疑問を呈していました。

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カーター・スチュワート・ジュニア投手の取材中、「カーター、いつ本気出すんや!」。栗原陵矢内野手から厳しい指導が入った。「ブルペンで60球投げなくていい日に本気出します」とマイペースなスチュワートに栗原は「あんな球だから心配になったよ!」と続けてツッコミ。それでも最後は「ドントウォーリーね」と2人でグータッチを交わしていた。

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バント練習用の打撃マシンを相手にキャッチングを試みた山川穂高内野手。高谷裕亮バッテリーコーチから借りたキャッチャーミットを手にやる気満々だったが、1球目はミットを弾き、ボールが膝に直撃。「痛てー」と思わず苦笑いを浮かべた。その後は慣れたようで「カーターの牽制の方が早いですよ」とニヤリ。ミットで心地よい捕球音を響かせていた。

タマスタ筑後でリハビリ組に合流した栗原陵矢内野手。室内練習場では、右肘手術から復帰を目指す上茶谷大河投手の球を受ける場面があった。「2人で『復帰する時はバッテリーで』って言ってたので。それやったら受けとかないと(笑)」と栗原が明かすと、上茶谷は「うわ、言ったんかあいつはそれを……。隠しとかなきゃいけんのに」と一言。続けて「プライベートはギクシャクしてますけど、野球ではバッチリです。クリチャタニでお願いします」と新バッテリー誕生を宣言。リハビリ中も明るく仲の良い同級生コンビだった。

ある日の試合前練習、柳町達外野手と鍬原拓也広報が挨拶を交わしていた。時間は午後3時30分を過ぎた頃だったが、「おはようございます」。これに対して鍬原広報は、「なんで野球界って全部おはようございますなんやろな」と疑問を投げかけた。すると柳町は「一番使う挨拶はデスターシャですけどね」と爽やかな笑顔で冗談を言っていた。

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和田毅氏の引退試合。試合前練習、キャッチボールしたのは倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)だった。「球の軌道を最後に覚えておきたくて、僕から声をかけました」。現役時代も被っている2人。和田氏の引退が発表されたのは昨年11月5日だったが、倉野コーチはそれよりも先に報告されたという。「このチームで一番最初に聞いたのは事実です。(10月13日の練習中に和田氏が)足を痛めた時に『来年に向けてしっかりリハビリしようか』って話をしたら『実は……』ということで。来年も戦力になってもらおうと思っていたので。ビックリしましたよ。『ええ!?』って言いました」。今だから明かせる舞台裏だった。

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中日とのオープン戦。上林誠知外野手、岩嵜翔投手、三浦瑞樹投手の元同僚とホークスナインは再会した。川村友斗外野手は昨シーズン、プロ初本塁打を経験。上林からプレゼントされたバットで放った一発だった。「誠知さんのバットでホームラン打てました。ありがとうございます!」と、お礼の連絡をしたという。久しぶりに顔を合わせると「いや、ほんとカッケェっす。まじカッケェっす」。何度も繰り返した。川村にとっては、憧れる先輩の1人だ。

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(鷹フル編集部)