“最強の3人”の後ろで「必ずチャンスが…」 「5番・正木」の重責、示した代役返上の覚悟

2番近藤、3番柳田、4番山川の後を打つ重圧に打ち勝てるか
2025年型打線の輪郭がくっきりと浮かんだ。18日の中日戦後、小久保裕紀監督は言い切った。「(打線の)並びはおそらくこの形でいくと思うので。とりあえずこれでくると思いますよ、村上(隆行打撃)コーチは」。近藤健介外野手、柳田悠岐外野手、山川穂高内野手を2、3、4番に据える破壊力抜群のラインナップ。その後を任されることになりそうなのが正木智也外野手だ。
首脳陣は元々、栗原陵矢内野手を5番に置く青写真を描いていた。指揮官は5日のヤクルト戦後、「栗原が一皮剥けて、この打順に落ち着くかどうかは本人次第。それは話をして、プレッシャーをかけておきました」と明かしていたが、栗原は右脇腹痛で戦線離脱。“代役”として白羽の矢が立ったのが正木だった。
昨季終盤に近藤が右足首捻挫で離脱した際にも5番を任された正木にとって、ある意味で似た状況ともいえる。それでも、本人の心構えはまるで違う。勝負の年と定める2025年、25歳の覚悟とは——。
(長濱幸治 / Kouji Nagahama)