周東佑京「無視しました」、柳田悠岐は大絶叫、斉藤和巳3軍監督にど緊張…鷹戦士の素顔

斉藤和巳3軍監督、柳田悠岐、周東佑京(左から)【写真:竹村岳、冨田成美】
斉藤和巳3軍監督、柳田悠岐、周東佑京(左から)【写真:竹村岳、冨田成美】

ウエスタン・リーグの開幕戦では“同期リレー”が実現「最高っす!」

 3月も折り返しを迎え、ペナントレース開幕が近づいてきました。鷹フルでは、オープン戦を戦う選手らのふとしたシーンも逃さず、「記者が見た素顔」として紹介。柳田悠岐外野手が“絶叫”した瞬間や、周東佑京内野手が「なんか言ってんな」と“フル無視”した先輩選手とは……? 1軍からリハビリ組まで、濃い6つのエピソードをお届けします。

全体練習前のダッシュメニュー。なぜか石塚綜一郎捕手に強烈なライバル心を燃やしていたのが、柳田悠岐外野手だ。いざ計測すると石塚にタイムに僅差で及ばず「うわー!」と大絶叫。「石塚に負ける……石塚に」とうわ言のようにつぶやいていた……。

3月6日、ファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で上茶谷大河投手と久々に話すことができた。開口一番「あの記事、違いますよ」。鷹フルが取材した1996年組による食事会のことだった。「重田(倫明広報)がなんか『誰もおらんくて嫌々、乾杯した』みたいに書いてあったじゃないですか? 違いますよ。『ええ、俺いっとく?』みたいな、めっちゃ嬉しそうやったっす。あいつ嘘ついてます。次やる時は呼ばないです(笑)」と容赦ない“暴露”。2月14日に右肘のクリーニング手術を受けたが、明るさは健在。少しだけ安心した。

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鷹フルに加入し、タマスタ筑後で初の取材。斉藤和巳3軍監督にご挨拶に伺うと「3、4軍を見ない人には挨拶せんよ」とまさかの返答。一瞬ひるんだが、その後は優しい笑顔で会話をしてくれた。「名前覚えたからな。3軍をよろしく頼むよ!」と最後に一言。未来のホークスを担う若鷹たちをたくさん取材させていただきます。よろしくお願いいたします。

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3月12日の巨人とのオープン戦で、ホークスナインは甲斐拓也捕手と再会した。試合が始まると、1番の周東佑京内野手は初回から四球で出塁。すかさず“甲斐キャノン”をかいくぐり、二盗を決めた。「走ったら盛り上がるかな、きょうがチャンスだと思ったので行ってみました。ちゃんと握ってほしかったです」。快足と強肩の“対決”が注目されていたことは自覚していた。打席に立つと、マスクを被る甲斐は声をかけてきたそうだが「無視しました。『なんか言ってんな』とか思いながら、集中しようって」。そう話す表情は、なんだか嬉しそうでもあった。

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取材でファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」へ。朝の作業を終えて、室内練習場に到着したのは午前10時すぎ。大きな声で盛り上げていたのは、上茶谷大河投手と長谷川威展投手だった。明るいキャラクターの2人。ツーショットをおさめようとカメラを構えると、目線に気づかれた。「鷹フルや!」。練習中です、やめなさい。そう思いながら撮り続けていたが、2人は止まらない。「いけるの!? 鷹フルそれで世界いけるの!?」。容赦ない。アップが終わった後、周りに聞こえないよう、2人に小さく言葉をかけた。「いける……!」。一瞬の間(ま)。「それじゃいけないだろー!」。強烈にイジられた。

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3月14日、ウエスタン・リーグが開幕した。開幕投手としてマウンドに上がったのは前田悠伍投手。6回1失点の好投だった。そして2番手・大山凌投手は2回無失点、3番手は岩井俊介投手だ。試合後に話を聞くと「同期リレー! 最高っす!」と嬉しそうに話す右腕。「悠伍は淡々と抑えるし、凌も普通に抑えるし。投げる前は不安でしたけど、投げる時は何も考えずに行きました。次は1軍で同期リレーっして勝ちたいですね!」。熱い刺激を受けた岩井も1回無失点の好投。2年目投手陣の確かな成長を感じさせたオープニングゲームとなった。

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(鷹フル編集部)