容態が心配される中、栗原はみずほPayPayドームには来ていたものの、グラウンドには現れず、チームが試合前の練習を行っている時間帯に球場を後にした。2022年3月には守備の際に交錯し、左膝前十字靱帯断裂で1年間のリハビリ生活を送った過去がある。「大丈夫ですか?」の問いに対して、自身が現状を明かした。
「わかんないです。大丈夫かどうか」
率直な思いを吐露した。強がりとも不安とも受け取れる表情だった。病院での検査結果については「結果はまぁ色々……」と言葉を濁し、詳しい内容は明かさなかった。過去に怪我をした左膝の状態について触れられると、「いえいえ、大丈夫です。そっとしておいてください」と笑顔を見せつつも、多くを語ることは避けた。
「ちょっと自分は今日、本人とは話していなくて。トレーナーからの報告だけで話をしています。明確なのかは定かではないけど、明日から試合にも出られるというレベルではないと思う。『開幕どうなの?』っていうのもわからないけど。どちらにしてもここ2、3日の試合は無理じゃないかな。まずはいつから練習できるかというところ」
こう明かすのは奈良原浩ヘッドコーチだ。栗原の状態を心配したした上で、さらに続ける。「ある程度監督にも話を聞きながら。今こっちにいるメンバーで考えた時に、選択肢的に5通りも6通りもあるわけじゃない。そうなればメンバーは限られますよね。今日からの試合は、ある程度その辺も視野に入れながらやります」。
今後は別メニュー調整を行いながら様子を見ていくことになる。左膝が心配されたが、フェンスにぶつかった時に痛めたのは右脇腹。左膝もぶつけはしたが、軽傷で済んでいることを球団広報がコメントした。
チームにとって、栗原の離脱は大きな痛手となる。主軸として今季も期待されているだけに、選手起用についても練り直す必要が出てきた。開幕に間に合うのかは現時点では定かではないが、栗原の言葉にもあるように、現状を楽観視できない状況ではあるだろう。1日も早い復帰が待たれる。