6選手に調査…登場曲のこだわりは? 狙うのは意外性、渋すぎる「B’z」チョイスの理由
- 選手の素顔
- 2025.03.11

大関友久や正木智也…十人十色のこだわり「内側からスイッチ入る系」
宮崎市の生目の杜運動公園で行われていた春季キャンプを終えて、チームは福岡に戻ってきました。4、5日のヤクルト戦(みずほPayPayドーム)は、今年初となる本拠地開催。選手たちにとっても、2025年の「登場曲」をお披露目することになりました。そこで鷹フルは、6選手の登場曲へのこだわりを調査。庄子雄大選手、大関友久投手、緒方理貢選手、正木智也選手、伊藤優輔投手、川村友斗選手に聞きました。狙っているのは「意外性」という声も。それぞれの表情をイメージしながら、ぜひご覧ください。
○庄子雄大
――なぜ、B’zの「イチブトゼンブ」を選んだ?
「大学時代も、登場曲というか、公式戦でもスタンドで応援してくれる人がいるじゃないですか。その人たちがスピーカーで音楽を流してくれて、1人1人、登場曲みたいなものがあったんです。その時も『イチブトゼンブ』を流して打席に入っていたので、それが一番、尺的にもリズム的にもしっくりくるかなと思いました。大学の時から継続というか、今まで通りのリズムで入りたいなと思って選びました」
――なぜ大学時代は「イチブトゼンブ」になった?
「ドラマの『ブザー・ビート(~崖っぷちのヒーロー~)』知っていますか? あれを見ていて、曲も聴いていて、『いいな』と思ってそれにしました」
――ドラマは見ていた?
「ほとんど覚えていないですけど、当時は見ていました」
――B’zもお好きなんですか?
「父も好きなので、それもありました」
○大関友久
――今季はmiwaの「ヒカリへ」と、King Gnu「SPECIALZ」。昨年は椎名林檎の「長く短い祭り」でしたが、変更した?
「実は、まだちょっと決められていないんです。とりあえず入れたという感じです。試してみて、ですね。まだまだです」
――まだ決定のつもりではない?
「決定ではないです、変わるかもしれないです」
――「ヒカリへ」もそうですが、雰囲気にもこだわっている印象がある。登場曲は、何を大切にして決めている?
「自分も周りも、いい雰囲気で試合が始まるように。自分があがればいい、お客さんがあがればいいというのではなくて、みんなでいい感じになれたらなと」
――昨シーズンは、なぜ「長く短い祭り」だった?
「中学の時に、あれを聴きながらランニングとかしていたこともあったんです。内側からスイッチが入る系の曲にしていました。『ヒカリへ』もそうですけど」
――走っていた時に聴いていたんですね。
「1人でランニングしていた時、そうでしたね。でもなかなか難しいです。どれがいいんだろうって、いろいろ悩みながら」
――このアーティストを聴けば、過去を思い出すというのが大関投手の中にもある。
「スイッチが入る曲が、自分に合うというか、そういうのがあればいいなと思っています」
○緒方理貢
――今年はSUPERBEAVERの「コイスルオトメ」と、SUPERBEAVER feat.長屋晴子の「東京」。
「よかったからです! あとSUPERBEAVERが好きだから! 声がいいです」
(緒方選手自ら)
「どうですか? 選曲センスどうですか?」
――最高だと思います。どうやって決めた?
「(THE)FIRST TAKEを見て決めました。SUPERBEAVERはもともと好きで、YouTubeにそのコラボ(緑黄色社会の長屋晴子とSUPERBEAVER)が上がっていて、これヤバいって思ってそれにしました」
――「東京」という曲は、フィーチャリングがないバージョンもある。長屋晴子さんと歌っている方が良かった?
「あれがいいんですよ。あの2人が最高です」
○正木智也
――SALUの「In My Life」と、嵐の「きっと大丈夫」。昨年と同じチョイスですが、理由はありますか?
「(少し考えて)変えるのがめんどくさかったからです(笑)」
――2月中に球団の人に「この曲にします」と言わないといけないんですよね。
「でも、去年も同じ登場曲でよかったので、今年もそうしたかったです。ゲン担ぎじゃないですけど」
――そもそも、なぜ昨シーズンはその2曲だった?
「どっちも好きな歌で、歌詞がいいです。メロディも歌詞もいいので、それで選びました」
――バッターって尺も長くないじゃないですか。なにを重視して決める?
「一番は自分が好きな歌です。その後に歌詞ですね。歌詞が縁起よさそうなものを使っています」
○伊藤優輔
――MAN WITH A MISSIONの「Dead End in Tokyo」にした理由は?
「僕、結構RIZIN(FIGHTING FEDERATION)を見るんです。斎藤裕って選手がいまして、その人の登場曲です。斎藤選手は知り合いでもあるので、どこかで僕もそうしたいなと思っていて、いいタイミングだったので」
――昨シーズンはなんだったんですか?
「GReeeeNの『BE FREE』でした」
――MAN WITH A MISSIONは好き?
「そんなには聴かないんですけど、ちょうどRIZINの会場に、斎藤さんの試合を見に行ったことがあるんです。すごくカッコよかったので」
――格闘技って、生で見るとどんな感想ですか?
「最初は斎藤さんと知り合って、それが入り口だった。斎藤さんが朝倉未来選手と試合をして勝って、チャンピオンになった。やっぱり会場で見ると違いますね。迫力もそうですし、RIZINは演出もすごいので。野球もそうですけど、現地で見るのはいいですね」
――MAN WITH A MISSIONの「Dead End in Tokyo」を聴くと、集中できる感じですか?
「気分があがると思いますね。斎藤さんの試合を見て、初めて自分以外の試合で熱くなりました。見ているだけで、感情移入したので。その歌での入場もカッコよかったので」
――斎藤選手はどんな経緯で知り合った?
「知り合いの紹介です。それでご飯にも行ったりしていました」
○川村友斗
――今年はOfficial髭男dismの「Laughter」を使わないんですね。
「特にないですけど……。1曲目の『君がいる』(加賀谷はつみ)は小学校からのやつなので使うんですけど。TWICEのは、2年目に使っていたやつなんです。TWICEも好きなので、戻しただけです」
(川村選手自ら)
「ファンの方々からも、いい曲があったら、ぜひ教えてほしいです」
――何を重要視して選んでいる?
「意外性です。『川村こんな曲なんだ』みたいな」
――ギャップを狙っている?
「『え、川村使ってる曲よくね?』って思われたいです」
――「センスあるじゃん」ってことですね。
「いや、それとは違うんですよ! (周東)佑京さんに言われたのは『いい曲じゃね? 頭から離れないわ』って。そんなふうに言われるのを目指しています! 意外と周りの人にも『聞いてみたら歌詞いいね』って言われるので、こだわるのはそういうところですね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)