モイネロ「ちょっと、きゅうけい」 流暢な“タイム”に山川苦笑い…記者が見た6人の素顔

ブルペンで休憩するモイネロ【写真:冨田成美】
ブルペンで休憩するモイネロ【写真:冨田成美】

 約1か月間の春季キャンプも終了。鷹フルでは「記者が見た素顔」と題して日常の一コマを紹介しています。コーチ室から「カムサハムニダ」とつぶやきながら出てきた人は? 又吉克樹投手が明かしたペットの手懐け方は――。選手の貴重なワンシーンをご覧ください。

第6クール3日目の2月28日。前夜の雨の影響で、午前から室内練習場での調整となった。はんぴドームで選手たちの“入り”を撮影していると、現れたのが倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)。投手陣の“責任者”の登場に当然シャッターが切られる。「うわ、うわっ」。おどけた表情で、カメラマンたちを笑わせてくれた。「普通にお願いしますね」。いつも丁寧に応じてくださって、ありがとうございます。

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春季キャンプは選手たちにとって1か月間の“出張”。家族と離れ、野球にだけ打ち込む期間だ。犬2匹、猫1匹を飼っている又吉克樹投手は、ペットの存在について「もう俺のこと忘れてるかもね」と苦笑い。1月も大分・佐伯市で柳田悠岐外野手と自主トレを行なっていただけに、2か月近く福岡から離れている。「大丈夫、大丈夫。エサあげ始めたらまた思い出すから」。手懐け方は完璧にマスターしているようだ。
(写真は又吉家の愛犬「おもち」、愛猫「ちくわ」【写真提供:又吉克樹】)

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2月27日、韓国プロ野球・斗山ベアーズ戦で2安打2打点の大活躍を見せたドラフト5位ルーキーの石見颯真内野手(愛工大名電)。鮮烈な“1軍デビュー”の試合後、約14分30秒に渡る取材対応ではハキハキとした口調で回答。栗原陵矢内野手からの“おまじない”や、斉藤和巳3軍監督からの金言など、エピソードも満載だった。新人らしからぬ堂々とした振る舞いに、鍬原拓也広報も「18歳とは思えない……凄いですよね」と思わず漏らしていた。

2月26日から2日間行われた韓国プロ野球の球団との練習試合。27日は斗山ベアーズに9-0で勝利した。夕方6時前、佐藤直樹外野手とリチャード内野手が帰ろうとしていたその時。コーチ室の扉が開くと「カムサハムニダ」。なぜか高谷裕亮バッテリーコーチが斗山ベアーズの白い帽子を被っている。「なんかあったから被ってみただけです」。物真似が達者な高谷コーチ、韓国語も流暢だった。

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2月28日にキャンプ2度目のブルペンに入ったリバン・モイネロ投手。軽い腕の振りから伸びのある直球やキレのあるカーブを披露した。実際の試合に合わせるように数回休憩を取りながらのブルペン。流暢な日本語で「ちょっと、きゅうけい」と“タイム”を取ると、打席に立っていた山川穂高内野手も苦笑いだった。

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この春季キャンプ、どうしても撮りたかった写真がある。大阪・履正社高時代の同学年、田上奏大投手と岩崎峻典投手のツーショットだ。第5クール2日目、すっかり夕方になったサブグラウンド前で撮らせてもらった。岩崎は「需要ないでしょ」と即答。すると2人は、口を揃えて「こっちは後輩です」と言った。聞き慣れた関西弁、これからコンビとしても少しずつ注目されていってほしい。

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(鷹フル編集部)