正捕手争いも“蚊帳の外”「自分は眼中にない」 甲斐移籍で生まれた覚悟「僕だって支配下」

ソフトバンク・藤田悠太郎【写真:冨田成美】
ソフトバンク・藤田悠太郎【写真:冨田成美】

高校時代からの憧れ…甲斐拓也は「“師”です」

 レギュラー争いに年齢は関係ない。甲斐拓也捕手がFAを宣言し、ホークスを去ることが17日に決まった。移籍によって、支配下の捕手は嶺井博希海野隆司谷川原健太石塚綜一郎渡邉陸牧原巧汰藤田悠太郎の7人になった。

 甲斐のFA宣言から、巨人入団が決まるまでの約1か月。その間、明らかな変化があった。それは同じ捕手同士でもひしひしと感じる部分でもあった。「谷川原さんと海野さんはけっこうギラついているかもしれないです」。こう語ったのが、今季高卒1年目のシーズンを終えた藤田だ。来季、正捕手を本気で狙いに行く先輩捕手の姿からは、その覚悟を感じていた。

 当然、来季2年目を迎える藤田にとっても、このチャンスを逃すわけにはいかない。激化するであろうポジション争いに対し、負けずに立ち向かうため、どのような思いで日々を過ごしているのか――。「泣きまくった」という1年目のシーズンと成長。そして高校時代からの憧れでもあった甲斐への思いを明かした。

(飯田航平 / Kohei Iida)