「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が24日、都内で開催され、ソフトバンクは1巡目で神戸弘陵高・村上泰斗投手の交渉権を獲得した。支配下では大卒3人、高卒3人の計6選手を指名。育成選手は12球団最多となる、13人を指名した。ドラフト会議後に取材に応じた永井智浩編成育成本部長兼スカウト部長は「いいドラフトになった」と笑顔で振り返った。一問一答は以下の通り。
――2度目の入札で指名した福大大濠高の柴田獅子選手は投手として期待をしていた?
「そうですね。投手として期待していたんですけど、柴田君の場合は二刀流というところも含めての評価だったので。純粋なピッチャーとしての評価というところでは村上君も良い評価の対象だったと思います」
――支配下は内野手と投手の6人。
「当然、他球団で指名された外野手のいい選手もたくさんいましたけど。このあたりはうちのリストにもあったんですけど、(指名する)巡目でなかなか縁がなかったと。高い評価をしている外野手もいたんですけど」
――2位の神奈川大・庄子雄大内野手の評価は?
「足も速いですし。宗山君は一番高い評価はしていたんですけど、その次に評価の高い内野手でした。ショートも守れますし、バッティングもいいですし。外野の経験もあったりして、どこでも守れるようなプレーヤーなんですけど。基本的にはショートに専念して頑張ってもらいたいと思っています」
――遊撃は補強ポジションの1つだった。
「ショートというところはあったんですけど。ポジション優先というよりかは、しっかりと評価をした中で縁があったと」
――4位の早実高・宇野真仁朗内野手もショートとして評価した?
「二遊間なんですけど、まずはショートから入って、どこかに動いていくというところはやりたいなと思っていますね」
――会長も言及していた。
「本当ですか? 本当にいいドラフトになりました」
――支配下6人は大卒3人、高卒3人とバランスよく獲得した。
「僕ら自体のリストというのは、6位まで指名するような、たくさんのリストを持って行ったわけではなかったんですけど。流れの中で我々が評価した選手が残っていて、指名できる形になったので。結果6位まで指名したというところになったのかなと思います。ということは、高く評価した選手が取れたということなので。その選手が残っていなければ、3位とかで終わったのかもわからないですし。それはたくさんいい選手が取れたということなので。よかったと思います」
――捕手の指名は1人のみ。
「今年も怪我なくキャッチャーはやってくれて。4軍の試合をやる中でキャッチャーが足りていないというようなことはなかったので」
――育成は投手中心の指名だった。
「来年1年に限らず、少し長期的なところで育てたい選手もいますし、来年に勝負してもらいたい選手もいますし。そのあたりは選手によって違いますが、基本的には期待できる選手が取れたのではないかと思います」
――宗山選手には5球団が競合。想定内ではあったか?
「もうちょっと少なくあってほしかったなっていう希望はありましたけど。結構きましたね」
――非公表の球団が多かった中で、駆け引きがあった。
「どうだったのかはわからないですけどね。青山学院大の西川(史礁)君も被っていましたしね。多分、うちが西川君に行くってなっていたら、公表していたかもしれないですね」
――ドラフトの狙いは。
「宗山選手に行くというところで。(広島)カープが公言されて、うちも高い評価をしていたので。それで動けないですよね。カープが公言したからちょっと作戦を変えようかとはならないですよね。結果5球団が来て、(ホークス以外の球団)全てが公言してくれていたら、ちょっと考えていたかもしれないですね。ということを含めると、カープに続いてうちが公言していても、多分減らないというところがあって。そのあたりのリスクを考えたら、(公言する)メリットが少なかったかなというところはありました」
――工藤公康元監督の後輩、愛工大名電高・石見颯真内野手の評価は。
「ショートを守っていて、打撃がいいタイプですね。長打を打つというよりは、コンタクトがよくて面白い存在ですね」
――他球団の指名を見て、傾向をどう感じた?
「基本的には高く評価していた選手が結構、上(の順位)で呼ばれたなと。どこの球団も1年間見ると同じような評価になっていくんだなというのを感じたドラフトになりました。日本ハムさんとは同じリストでやっているんかなっていうくらい、被ったなというのはありましたね」
――総括するといいドラフトだった。
「いいドラフトだったと思います」