対戦相手はDeNAに…嶺井博希に聞き取りを「します」 小久保監督が明かす展望

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

DeNAが巨人を破り日本シリーズ進出…「テレビにかじりついてました」

 ソフトバンクは22日、みずほPayPayドームで全体練習を行った。26日から開幕する日本シリーズの対戦相手はDeNAに決定。6月の交流戦ではソフトバンクが2勝1敗と勝ち越していた。練習後、小久保裕紀監督が取材に応じた一問一答は以下の通り。

――対戦相手が決まった。
「決まりましたね、見ていましたよ」

――テレビで見ていた?
「3試合はずっと、テレビにかじりついていました」

――6戦目も最後の最後まで、わからない展開だった。
「そんな展開でしたね」

――監督はどういうところを注目して、試合を見る?
「この場面でどんな采配するか、とか。どんなポジショニングするか、とか。そういう見方ばかりです。それはドジャース戦を見ていても、そうです」

――DeNAの印象は。
「あまりシーズン中に見ていない投手が多いなという印象でした。外国人の投手とかほとんど見たことがなかった。ただ、左の代打(マイク・フォード内野手)がおるんですよ。あれは、ファーム選手権で勢いをつけてきたなという感じですね。あの2ホーマーで、あの地位を築きましたね」

――出てくる場面では要注意。
「多分、最後は筒香なので、その前の6回くらいの起用になるんじゃないですか」

――リリーフも盤石そうに見えた。
「パターンが決まっているのは森原くらいなので、あとは昨日までやっているので。先発は予告先発なので、そんなに探り合いはないんですけどね」

――セ・リーグの試合を見ていても、投手がいいという印象ですか。
「知らんピッチャーが多いなと思ったし、球が速い投手も多いですよね。昨日の左投手のケイか。真っすぐは155キロくらい出ていましたし。細かい分析は担当コーチとデータサイエンスがしてくれますけどね」

――相手打線を抑える上で、鍵になるところ。
「牧から始まる2番、3番、4番は強力ですよね。打線はやっぱりいいと思いますよ。宮崎が5番でしょ」

――三浦監督との関係性というのはどんなものですか。
「いや、僕そんなにないんですよ。ジャイアンツの時に対戦したくらいです。コントロールがいい投手っていう印象でした」

――嶺井博希選手はDeNAに在籍していた。何か選手の情報を聞いたりすることも。
「もちろん、それは。基本的に(嶺井も)登録もしますので。まだベンチ入りするかは決まっていないんですけど、嶺井が(DeNAに)いた中での、個々の選手の力量ですよね。バッターは別にあれですけど、投手の打撃力だったり、性格だったりとか」

――聞き取り調査をする。
「それはします。これからします」

――嶺井選手は6月のDeNAとの交流戦でも本塁打を放った。効果的な存在になりそう。
「40人枠になって、当然2人になる。ベンチ入りするかどうかは別にして、嶺井は登録しようという話はずっとしていた。これでまた横浜になったので。朝に挨拶をして『縁があるね』という話はしましたけど」

――クライマックス・シリーズではベンチ入りした野手が17人だったが日本シリーズは。
「まだ決めていないです。投手のことも考えながら。セ・リーグなので、早めの代打も考えたらね。でもそうなると投手も必要やし、両方いるんですよね。パ・リーグでDHがある方が野手を代えることが少ないので。投手も代える、野手にも代打を出す、その辺が難しいです」

――近藤健介選手の状態について進捗は。
「直前まで……。でも基本的には無理はさせない方向です」

――屋外球場だと、雨や寒さも考慮しないといけない。
「それもあるし、気温がどこまで下がるかどうか(というのもある)」

――日本シリーズだと、第2戦が重要とも言われたりする。小久保監督はいかがですか。
「いや、初戦でしょう。普通に考えて。2戦(が重要と言われる)の意味がわからないです。そう言われていた時代もありましたけどね」

――21日に全体練習を欠席した周東佑京選手は。
「今日は動かしていない(別メニュー調整)ですけど、シリーズは全然問題ないです。大丈夫です」

「まあ、想定しながら、ベンチ入り枠とスタメンと。これから考えます」

(竹村岳 / Gaku Takemura)