ソフトバンクは17日、「2024 パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージの2戦目を7-2で勝利した。先発のリバン・モイネロ投手は初回に2者連続の二塁打で先制を許すも、粘りの投球で6回2失点と好投。攻撃陣では、初回に山川穂高内野手の適時打で同点に追いつくと、近藤健介外野手が右翼へ勝ち越し2ランを放った。山川は、5回と7回に2打席連続のソロ本塁打を放つなど大暴れ。アドバンテージを含めて対戦成績を3勝0敗とし、日本シリーズ進出に王手をかけた。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督のコメントは以下のとおり。
――モイネロ投手も粘って、試合を作った。
「初回、2回と点は取られましたけど、ファイターズ打線はどこからでも点が取れる。抑えるのは難しいんですけど、その後はしっかりと粘ってくれましたね。6回ですか。二、三塁になったところ。あそこをゼロに抑えたのがポイントだったと思います」
――明日以降に向けて。
「もちろん一気に行きたいです。明日はカーター(・スチュワート・ジュニア投手が先発)なので、まずはしっかりゲームを作ることが必須条件だと思う。カーターに期待したいと思います」
――近藤選手は、怪我をしていると思えない一打でしたね。
「大きかったですね。山川の5回のホームランと、今日は4番5番がやってくれましたね」
――離脱してちょうど1か月で実戦復帰となった。どれくらいすごいことなのでしょうか。
「怪我の具合から言うと、驚異的な回復じゃないですかね。一番気にしていたのは、今後の野球人生に影響があるか、ないかというところだったので。彼の気持ちはもちろん買いますけど、この1週間くらいで急にグッと(状態が)上がってきた。走塁の方ですね。打つのは全然打てていたんですけど。もちろん、いてくれると助かるんですけど、そこは慎重に。野球人生があるので。明日も練習が終わるまではスタメンが決まりません」
――今思うと、オーダーはかなり苦心されましたか。
「最後は(近藤と)2人で話をしました。もちろんです」
――ジーター・ダウンズ選手を1番で起用したのは。
「前回ハムの時(9月29日、エスコンフィールド)に加藤から打っているのもあった。ハムと当たるために、クライマックスのメンバーに入れようと。あの限られた期間で、ただのアピールじゃなくて結果を残したということが、今に繋がっているので。あとは変なボールを振らない。今日も四球を2つ取って、あの辺もすごく首脳陣の評価は高いです」
――山川選手は、この2試合でここまで活躍するというのは前兆のようなものはあったんですか。
「ずっとよかったので。あとは志願してフェニックス(みやざきフェニックス・リーグ)に行っているくらいですし、ゲーム感がずっとある方がいい、と。あと、松山(秀明2軍)監督が言っていましたけど、1人でランニングメニューを組んでずっと走っていたみたいです。リチャードに、バッティングばっかり真似せんと、走るところを真似せいって、言っていましたよ。松山監督が」
――短期決戦でこれだけ打線が活発なことは。
「僕は打線の足を引っ張らないように、流れを止めないように。それは考えています。僕は、一番流れを大事にするので」
――ロベルト・オスナ、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手は3連投の可能性もある?
「今からそれは考えます。それも選択肢の1つです」