開幕から1軍に帯同…海野隆司を「本物」に成長させたい 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:荒川祐史】

2本の適時打を放った今宮を絶賛「得点圏でいい働きをしてくれた」

 ソフトバンクは28日、オリックス戦(みずほPayPayドーム)に4-1で勝利した。先発の大関友久投手は5回1失点で6勝目。藤井皓哉投手、津森宥紀投手、ダーウィンゾン・ヘルナンデス投手、松本裕樹投手と繋いでリードを守った。打線は4得点で、3回に今宮健太内野手が同点の適時打。5回に今宮、周東佑京内野手と連続適時打で勝ち越しに成功した。試合後、小久保裕紀監督が取材に応じた。コメントの全文は以下の通り。

――9回のピンチをしのいだ。今の心境は。
「松本(裕)でやられたら仕方ないので、なんともないです」

――3回の攻撃を振り返って。
「3回は今宮ですか。今日は今宮ですよね。得点圏でいい働きをしてくれた。ずるずるビハインドで行くよりも、早めに追いついたのは勝因だと思いますし、今日は今宮のバッティングだと思います」

――1番起用が続く中で、結果で応えている。
「出塁率も含めながら色々考えますけど、これから3試合また左(投手)が続く。逆に野手は、ずっと左なので対応はしやすいと思います」

――山川選手にも16号ソロ。
「山川にしか打てないような、すごい打球速度と角度。久しぶりに会心のホームランでしたね」

――大関投手の内容は。
「同点ならもう1イニング行こうかなと思っていたんですけど、明日試合がないのと、昨日は有原が完封してくれているおかげで、つぎ込むことができたので、勝ち越した時点で藤井で行こうと思っていました」

――同一カード3連勝。「鷹祭SUMMER BOOST」を勝利で飾った。
「何気に、このシリーズ勝っていないのがプレッシャーになっていたので、その点では周りの方々が盛り上げてくれている中でね、しっかりと勝つことができてホッとしています」

――今後に向けて、一言お願いします。
「まだ何も考えていないので、明日休みながら移動して考えていきたいです」

――5回1死一塁、海野隆司選手がバスターで左前打。チャンスを広げた。
「サインは出していないんですけど。あの打球で二塁ランナーは行っちゃいかんですね。細かいミスが多いですよ」

――今宮選手がツーアウトから2本の適時打。
「一度流れが(相手に)行きかけたところ。あの回は、あのまま終わっていたら、流れが向こうにいったかなというイニングだったので。ノーアウト二塁からでしたからね。勝ち越すことは大きかったですよね」

――海野選手に対して、プレッシャーがかかる言っていたが起用に応えた形になった。
「チャンスですからね。こんなに試合に出たことがないので。週に1回か2回は必ず今は使っているので。やってほしいですよ」

――起用するたびに成長は感じますか?
「今は迷いがありますね。出だしは良かったんですけど、配球が夢にまで出てくると言っていました。それは当たり前なんですよ。そこを乗り越えていかないといけないので。逆に拓也(甲斐)、城島(会長付特別アドバイザー兼シニアコーディネーター)大先輩の偉大さはすごく感じていると思います。全部被るってすごいことなので」

――ファームに落とすことなく1軍に置き続けている。
「打つのは期待していないので、しっかり守ってくれたらいい。前半はいいところをしっかりと引き出していて、同じ投手を相手にして何回か対戦すると傾向が出て、相手打線も対策も練ってくる。それを乗り越えて本物。そこで外したら本物に行く前に終わってしまうじゃないですか」

――左投手には対策がしやすい。
「苦手だと思っていないです。あなた方が言っていることなので(笑)」

(飯田航平 / Kohei Iida)