8回の遊直併殺は「ギャンブルなんでしょうがない」
ソフトバンクは21日、敵地ベルーナドームでの西武戦に1-0で競り勝ち、前半戦を勝利で締めくくった。2位・ロッテに10ゲーム差をつけて折り返した。西武先発の隅田の前に8回まで無得点と打線が抑え込まれるも、先発のリバン・モイネロ投手が8回まで5安打無失点と好投。9回に周東佑京外野手が中前安打で出塁すると、2死二塁から栗原陵矢内野手が決勝の適時打を放った。その裏、松本裕樹投手がピンチを招きながらもリードを守り抜いた。試合後の小久保裕紀監督のコメント全文は以下の通り。
――緊迫した投手戦を制した。
「そうやね。あと1本が最後に出ましたね、栗原がよく打ちましたね」
――栗原選手が本当によく打った。
「ピッチャーがずっと頑張ってて、コントロールミスさえなければそんなに連打もないかな、という展開だったんでね、何とか1点と思いながら。栗原がよく打ちましたよ」
――8回の攻撃は勝負を賭けた。
「そうやね。もちろん代走を出して、ギャンブルスタートなんで、ライナーは全然しょうがないんですけど(1死三塁で遊直併殺)、ただ、その流れの後でもモイネロがしっかりゼロで来たっていうのがね。ああいうチャンスの後って、大体(流れが)向こうに行くのが、今日はそういう流れでもしっかり向こうに流れを与えなかったというのがやっぱり勝因でしょうね。力のある、技術の高いピッチャーかなというところですね」
――栗原選手は7月、ちょっと当たりが止まった時期もあった。
「いや、練習は悪くないんですけどね。なんか打てなくなったら、ドーンと打てなくなったんで。でも、あれも3安打打った次の日からなんで、明日しっかり言っておきます。気を抜くなって」
――栗原選手は柳田選手が抜けたあと、3番でチームを引っ張ってきた。
「今はね、見ての通りファーストに回したりすることなく、(野村)勇がいるんで後半にそれがあるかもしれないですけど、基本的にはサード1本、栗原で行こうということを決めてやっているんで、しっかりチームの軸として、中心選手として最後までゴールしてほしいですね」
――松本投手は最後ピンチを招いた。
「いいんです。セーブがつけばいいんですよ。同点までOKなんで」
――前半戦を勝利で終えた。
「勝つのと負けるのは全然違うしね、今日は。明日、オールスター組はメシに連れて行ってやるんで、今日負けていたらすげえ雰囲気悪いな、頼むから松本抑えろ、と。明日は楽しい会になりそうです」
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)