野村大樹との“ラストドライブ” 筑後からドーム…同乗した澤柳亮太郎が交わした会話

ソフトバンク・野村大樹(左)と澤柳亮太郎【写真:竹村岳】
ソフトバンク・野村大樹(左)と澤柳亮太郎【写真:竹村岳】

高校時代は同じ西東京エリア…「試合したかったね」

 ソフトバンクは5日、野村大樹内野手と西武・齊藤大将投手のトレードを発表した。野村大は午前にファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で練習し、みずほPayPayドームへ車で移動。そこに同乗していたのが、この日1軍昇格した澤柳亮太郎投手だった。トレード発表された当日、当事者との“ラストドライブ”。車中では、どんな会話が交わされたのか?

――野村大選手の車で、一緒にみずほPayPayドームに来られた?
「ちょうど自分が(筑後を)出るタイミングで大樹がいて、『乗って行きますか』って言われて。『いいの?』って言って乗ってきました」

――高速で1時間ぐらいで?
「1時間ぐらいですかね」

――車中ではトレードの話になったのでは?
「いや、でも意外とそんなに。『(西武で試合に)出られるかな?』みたいな感じで、意外と普通に。普段と同じ感じでした」

――野村大選手は西武への移籍をチャンスと捉えていた?
「そうですね。やっぱりトレードで行くので、チャンスみたいな感じじゃないですかね」

――野村大選手と会った時の第一声は?
「寮で会った時に、『西武行きます』みたいな感じになって。『頑張ってね』みたいな感じでした」

――車中での野村大選手はいつもと違った様子があった?
「いや、もうあのまんま。もう大樹のまんまでした。(トレードを)前向きな感じで捉えてるんじゃないですか」

――年齢は1つ違いだが、澤柳投手と野村大選手は高校時代は同じ西東京だった。
「自分は知っていました。大樹はやっぱりすごかったので、その話はしましたね。中学校の時の同級生が早稲田実業でピッチャーをやっていて、その話をしていた時に『そうだ俺、大樹のこと知ってたよ』って言って。『試合したかったね』みたいな話をしましたね」

――高校時代に対戦したことは?
「なかったです。そんなに強いチームじゃなかったので」

――プロ野球選手はいつトレードがあるのかわからないという気持ちにもなった?
「びっくりしますね。昨日まで同じチームで一緒にやっていた仲間が、突然相手チームに行くってなったら……。寂しいなっていう気持ちがやっぱり強いですね」

――野村大選手との対戦は楽しみ?
「『対戦は楽しみだね』みたいな話はしましたね」

――その時は抑えないといけないですね。
「やっぱり自分も必死なので、大樹には申し訳ないですけど、全力で抑えにいきます」

(飯田航平 / Kohei Iida)