なぜ今宮健太の守備は甦った? 平均以下の選手→NPB最上級…データが語る“劇的回復”

  • 著者:DELTA
    2024.07.04
  • 1軍
ソフトバンク・今宮健太【写真:小池義弘】
ソフトバンク・今宮健太【写真:小池義弘】

下降線をたどっていた今宮の守備力が突如回復…データで徹底分析

 プロ15年目を迎えた今宮健太内野手が、守備面で近年との“違い”を際立たせている。ここ数年の守備力をデータで見ると、それほど優秀ではなく、むしろ平均より劣るという評価が出ていたが、今季はその様子が一変。守備力が回復傾向にあるのが見て取れる。その裏側に何があるのか、データで迫っていきたい。(※データは6月27日時点)

 まず、近年の今宮の守備が「平均より劣るという評価」に引っかかったファンも多いかもしれない。高い身体能力で多くの打球を捌き、強肩で三遊間の深い位置からでも走者をアウトにする姿が印象的な選手だ。数々の窮地を守備で救った記憶は、ファンならずとも1つや2つではない。

 しかし、データで守備力を見ると評価はがらりと変わる。ここではセイバーメトリクスの「UZR(Ultimate Zone Rating)」という守備指標を用いて守備力の変遷を見てみよう。同じ守備位置を守った平均的な選手に比べ、その選手の守備によって失点をどれだけ減らしたかを数値化。今宮のポジションは遊撃なので、平均的な遊撃手に比べてどれだけ失点を減らしたかを表す。

 昨季の数字から見ていく(表1)。遊撃を1063イニング守り、UZRが-9.7点。平均的な遊撃手が1063イニングを守っていた場合に比べ、チームの失点を9.7点増やしてしまったという評価だ。

ソフトバンク・今宮健太【写真:竹村岳】
ソフトバンク・今宮健太【写真:竹村岳】

昨季「-9.7」→今季はフルシーズン換算で「10」近くまで伸びる

強肩で突き刺す強烈送球のイメージも…実は二遊間の方が強い

ソフトバンク・今宮健太【写真:小林靖】
ソフトバンク・今宮健太【写真:小林靖】

DELTA http://deltagraphs.co.jp/
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する「1.02 Essence of Baseball」の運営、メールマガジン「1.02 Weekly Report」などを通じ野球界への提言を行っている。(https://1point02.jp/)も運営する。