最年長の澤柳亮太郎が語る…同期6人の人柄は? 距離感近めで「みんな年上と思ってない」

ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:竹村岳】
ソフトバンク・澤柳亮太郎【写真:竹村岳】

岩井俊介は「仲良いんですけどアホですね」、大山凌も「超マイペース」

 2023年のドラフト会議で、7選手が支配下として指名を受けました。。1位の前田悠伍投手を筆頭に、グラウンドの内外で仲が良く、個性派の選手が揃う世代です。その中でも最年長の24歳、澤柳亮太郎投手に6選手の印象を聞いてみました。意外にも「2人でよく食事に行く」という選手は? 前田悠投手の「他の子とは違う」一面は? 澤柳投手の言葉から、7選手の関係性や“パワーバランス”を紐解いていきます。

――1人ずつ「どんな人ですか」と聞いていきます。前田悠伍投手からお願いします。
「どうだろう? 印象ですよね。超真面目ですね。しかも、自分が“ドラ1”で期待されていることをわかっていて、浮き足立っていない感じがさすがだなと思います。他の高卒の子とはちょっと違うかなと感じます」

――先輩にタメ口で話すだなんて口コミもよくありますが、澤柳投手との距離感は?
「自分は年(の差が)行きすぎているので、そこはちゃんとしているんだと思いますよ。自分にはそんなにです」

――岩井俊介投手は?
「俊介は仲良いんですけど、アホですね(笑)。面白くて、アホです。一緒に中継ぎでやっているんですけど、1軍で活躍できたらと思います」

――これまでのチームメートでも、なかなかあそこまで振り切っているというか、突っ走った選手もいないのでは?
「そうですよね、だいぶアホです(笑)。自分も会ったことがないタイプです」

――同期入団の中では彼が中心?
「そうですね。雰囲気もいいですし、面白いので、中心になってくれていると思います」

――廣瀨隆太選手は?
「隆太は、2軍にいた時もよく2人でご飯に行ったりしていました。すごく真面目なのは真面目なんですけど、結構ハングリーなところもあるので、今1軍で結果を出していることも嬉しいなと思いながら」

――独特な雰囲気を持っていませんか?
「持っていますね。自分の価値観を持っていて、相手に一歩も譲らないみたいな感じはしますね。へりくだったりはしないタイプです」

――どうやって2人で食事をするまで関係は深まった?
「わからないです。普通に、気づいたら仲良くなっていました」

――村田賢一投手は?
「賢一は、なんやかんや一番変わっていると思いますね。あいつも我が強いので、苦手な人は苦手かもしれないですけど、ちゃんと話せば面白い子です。僕は好きですけど」

――マイペースなイメージですが、我が強い一面があるんですね。
「我が強いので、自分のペースを崩されたくないっていうのはあると思いますね。先発向き、投手に向いている性格をしているなと思います」

――大山凌投手は?
「大山も、超マイペースです。ふわふわしていますよね。凌も仲良くて話しますけど、面白い感じです」

――藤田悠太郎選手は? 軍が違うとなかなか話す機会もない?
「そうなんですよ、悠太郎とはあんまり話せていなくて。接点がないので」

――同期入団はどんな世代ですか?
「ちゃんと実力を持っていて、みんなハングリーにやっているので。みんなで活躍できたらなと思いますけど」

――廣瀨選手の「ハングリー」という印象は意外でした。
「ないと思いますよね? めっちゃありますよ」

――ご飯を食べていても、野球の話をすることが多い?
「野球の話もいっぱいしますね。何も考えていないみたい感じですけど、すごく考えてやっていますよ」

――澤柳投手は社会人時代に野球に対してのハングリー精神を培われたと思います。共感できる部分があるのでは?
「あぁ……。そうだな、自分とはちょっと違うと思います。自分はもがき苦しんできましたけど、隆太は自分の積み上げてきたものを信じていて、その中で絶対にレギュラーを取るっていう気持ちでやっていると思います。自分とはまた違う感じかなとは思いますけど」

――同期の選手からは、なんと呼ばれることが多いですか?
「サワさんが多いですかね」

――同期入団では最年長ですが、どんな立ち位置ですか?
「自分ですか? どうなんですかね(笑)。みんな年上だと思っていないんじゃないですか? まとまりはあると思いますけどね」

(竹村岳 / Gaku Takemura)