独自調査「同学年の選手をなんて呼んでますか？」…イジりイジられる関係性
プロ野球選手たちにとっても同学年や同期入団の選手は、特別な存在です。グラウンド上に限らず、プライベートでも親交を深めやすい同学年。選手間の関係性を知る上で、ヒントになるのがそれぞれの「呼び名」です。
鷹フルでは、1998年度生まれの選手たちが何と呼び合っているかを調査。今回は1999年1月生まれの大津亮介投手に「同学年を何て呼んでいますか？ 何て呼ばれていますか？」と聞きました。「バリ仲良いです」「ホークスで一番の嘘つき」と、おもしろエピソードが盛りだくさん。大津投手が語る1998年世代を、ぜひご覧ください。
――緒方理貢選手は？
「理貢ですね」
――どんな人ですか？
「可愛いですね。ちょっと後輩チックな感じはします、僕は」
――プレーからは負けん気の強さを感じますが、そんな感じなんですね？
「なんか同級生の中では意外とイジられているので、可愛いですよ。めっちゃ真面目にやっていますけどね」
――誰がイジる側？
「直樹（佐藤）も僕も、結構『おい理貢！』みたいな」
――3月19日に支配下登録された時は嬉しかった？
「嬉しかったですね。育成でオープン戦から1軍にいた時も『マジ頑張るわ』って言っていて、僕も応援していたので。同級生が1人（支配下に）増えるのは嬉しかったです」
――入団は緒方選手の方が早かったですが、どんなふうに関係は深まった？
「1年目のキャンプで同級生会をした時に初めて話しました。その時はキャンプだけで、あとは別々でした。でもなんか、気がついたら意外と仲良くなっていましたね」
――三森大貴選手は？
「ミモですね。バリ仲良いです。ずっと1軍でもご飯に行ったり、ツモさん（津森宥紀投手）と予定がなかったら、どっちかが誘うみたいな。どっちかが『暇？』みたいに誘っていました」
――あんまり感情が表情に出ない印象ですが。
「一緒にいる時は結構笑ったりしますよ。素が出ているかなって思います」
――面白いですか？ それともクールな人ですか？
「クールですね、どっちかといえば。余裕でクールです。でも僕は、クールすぎて嫌だとか全然思わないですし」
――気が合うんですか？
「合いますね」
――取材に応じる姿を見ても、ものすごく落ち着いているように見えます。
「最初はそう見えますよね」
――佐藤直樹選手は？
「直樹です」
――彼も6月1日に支配下登録された。
「直樹も仲良いですね」
――筑後での練習日、大津投手の姿を見つけた佐藤直選手がすぐに駆け寄っていたのが印象的でした。
「写真（鷹フルのSNSに）あげてましたよね？ すぐ『亮ちゃん』って言ってきます」
――彼が同級生たちを盛り上げているのでは？
「ムードメーカーですからね（笑）。やっと帰ってきてくれましたね」
――同級生で集まると、彼がずっと話している？
「しゃべらせときますね。めっちゃ面白いです、一番」
――昨シーズンの間で関係は深まった？
「そうですね、1軍にいた時からですね。同級生ですし、お互いに『同級生やん』みたいなスタートで、波長もあって」
――中村亮太投手は？
「亮太ですね。バリ仲良いです、めっちゃ仲良いです」
――中村亮投手も感情が表情に出ない印象です。
「出ないですね。でも僕といる時はずっとニヤニヤしてます」
――どんな人ですか？
「嘘つき！ ホラ吹きです！ ホークスで一番の！」
――なんでですか？
「これはね、僕と仲が良すぎて、僕をイジりたいでしょうね。残留練習で筑後に行った時に会うんですけど」
「それこそ面白いのがあって、僕を悪役にしたいんですよ、嘘をついて。キャンプ中から倉野さんが『ペットボトルをしっかり直そう（片付けよう）』って言って、そういう習慣がつきました。今はみんな背番号とか（ペットボトルに）書いていないんですけど、僕が筑後に行った時、水もまだ空けてないのに、26番って書いてあるペットボトルがあって、それがもう半分くらいなくなってるんです。それ全部亮太がやって『大津投手、ペットボトル置きっぱにしてます！』みたいな（笑）。ずっとそうです、マジやばいです」
――自分のペットボトルに137番って書かないんですね。
「僕はやり返してないですけどね。嘘ついてばっかりです。全部嘘です」
――ちょっと害がある嘘ですね（笑）
「ダルいです！ もう慣れましたけどね。また？ ってなります」
――最初は本当に「俺じゃない！」ってなったのでは？
「すぐに亮太ってわかりました。周りももうわかってくれているんですよ。僕がそういうことするキャラじゃないので『また亮太か』みたいな。マジで亮太はやばいです」
――佐藤宏樹投手は？
「宏樹は、亮太よりは真面目ですね。まあ、でも絡み方は似てますね」
――全体的に、野手と投手で、ちょっとノリが違うのでは？
「投手の方が仲良いんですかね？ でも、できればみんな一緒に1軍でやりたいですよ」
――佐藤宏投手は、自分でも「ネガティブ」と言っていました。
「あいつ真面目ぶってそうですね（笑）。面白いやつですよ」
――今年のキャンプでも同学年会があったんですよね？
「僕、なにかで行けなかったんですよ。ピッチャーライナーが当たった時かな……。1日で治ったんですけど、熱が出た時もあって、そのどっちもがオフ前の日だったんですよ。それで出られなかったです。ずっと『早よ来いよ』って連絡来てたんですけど『行けるか』って思っていました……」
――1998年生まれの世代は、どんな世代ですか？
「どんな世代か……。むずいな、みんな仲良いと思いますけどね。1年に1回は同級生会やりたいですね。それくらい仲良いと思います」
――大津投手はどんな立ち位置？
「僕も結構イジりますけどね。たまにイジられますし、そんな感じです。甲斐野さん（央）みたいに、1人でバァって行くのが直樹くらいで、あとは、うん、同じ感じです。面白いと思いますけどね」
――大津投手はなんと呼ばれている？
「大津、亮ちゃんですかね。去年、中道（佑哉）がいた時は亮介って呼ばれていましたけど」
――バラバラなんですね。
「直樹は絶対に亮ちゃんです。なんでかわかんないですけど」
――ちなみに津森投手はなんと呼ぶ？
「大津ですね（笑）」
（竹村岳 / Gaku Takemura）
