近藤健介は「しばらくDH」、柳田悠岐と「飯食った」 小久保監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】
ソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:竹村岳】

連休を挟んで全体練習が再開…小久保監督の過ごし方は「湯布院行っとった」

 ソフトバンクは19日、みずほPayPayドームで全体練習を行った。練習後に、小久保裕紀監督が取材に応じた。頻繁に見る野球の“夢の話”や、山川穂高内野手の復調の鍵、交流戦でMVPを獲得した日本ハムの水谷瞬外野手についてなど、話題は多岐に渡った。コメントの全文は以下の通り。

――笹川選手を1軍に残したい気持ちは?
「おってもあんまり出されへんもんね。今じゃない。1週間に1回2回スタメンやっても。今じゃない」

――1軍を経験したのは大きい?
「そうそう。あんな打つとは思わんかった」

――山川選手とはどんな話をした?
「スッキリしたか? って。セ・リーグのピッチャーの水が合わんかったって思ったらええやろって話をしてました」

――監督も現役時代、本塁打が出ない期間があった?
「俺も1か月とかあったね。ヒットになっても納得できんし。ただ交流戦をずっと見てたけど、もっと強引になるかなと思ったけど、全くならんかったんで、その辺は我慢を覚えたかなと。もっとボール球を振ったり、マン振りしたり、明らかにホームラン狙いだなという打席が増えるんやけど、それがなかったねっていう話をした」

「昔、若い時はそれをして、結局そこで1本目出たとしても、その後が続かへんから。という昔の経験からすると、やっぱりそれはするべきじゃないと。そうは思ってもホームランへの思いもあるのでね、よく我慢してたなと、その話もしました」

――再開したらまた打てるようになる。
「そうそう。残り試合はまだまだあるしね。20〜30本打てば形にはなるので」

――それでも打点と本塁打の2冠。
「あれだけ打てなくても2冠やからね」

――近藤選手はしばらくは指名打者で起用する?
「うん、しばらくはDHかな。焦らす必要もないしね」

――柳田選手が昨日筑後に来ていた。
「そうよ。完治させないとね」

――怪我してからは会っていない?
「会ったよ、この前。飯食った。過去にやっているところで、1回それで立ち上げ失敗したらしいんでね。その経験があるから。今年で野球人生終わるわけじゃないんでね」

――表情は明るかった?
「めちゃめちゃ明るかったよ。やってしまったのはしょうがないよ」

――この2日間は何をされた?
「湯布院行っとったよ。湯布院行っとったけど、昨日の昼には帰ってきとった。泊まりに行って帰ってきただけ(笑)。猫おるからあんまり長くいれないのよ」

――野球のことは考えなかった?
「いや、そうでもないけどね。夢が野球が多いからね」

――最近はどんな夢を見た?
「覚えてないけど、その時の心の迷いとかあるやん。だから、あの時のサインこうやったかなとか、こう動くべきやったかなみたいなのは夢でよく見る。それは2軍監督時代よりははるかに見るね」

――現役の時もよく夢をみていた?
「現役の時はそうでもなかったかもね。現役に一番がっかりしたのが、それこそ1か月近くホームランが出てなくて、夢でホームラン打って、目覚めてがっかりした(笑)」

――夢で見たものをすぐノートに書けるように枕元に置いていた?
「会長が、現役時代にそういうことをやっていたと。夢でひらめいたことを書くと。すぐにバットを振るために、枕元にバットを置いてたと、だからそれを真似して。おれ20日経ったけど白紙やったからやめた(笑)。20日間は、ペンとメモを置いとった。俺は白紙やったから、俺には向いてない。向いてないというか、そこまでできんかった」

――次は北九州から。
「オールスターまではね、中盤戦がひとつ区切りで。近藤がDHに回っている時の外野手のポジションが1個空いてるんでね。だれかしら出てきたらいいなと。柳町だったり、佐藤直樹だったり」

――廣瀨選手もヒットが出てからコンスタントに良いスイングをしている印象。
「ラストバッターだからね。無難に守りよるから。牧原(大成内野手)は今週末に打席に立つって言っていたんで。思ったより早かったね」

――日本ハムの水谷選手が交流戦のMVP。
「首位打者やろ? 昨日3の1やのに4割3分やったん? すごいね。良かったね、(ホークスを)出て。こっちおったら今頃まだ筑後におるよ(笑)」

――去年の終盤に形ができていると言っていた。
「俺はいつもそこを基準で見るけど、直樹(佐藤)もそうやけど、この春から形ができた。型が見つかったんで。ジェシー(水谷)も見つかってたんで、あいつはオフに色々しているから、だから去年選手間(現役)ドラフトが決まった時点で、絶対オフにいらんことすんなよっていう話をしていて。今のを軸に考えるならいいけど、それを根本的に変えようとする発想だけはダメだという話をした」

――それは移籍が決まった後に?
「そう。だから、オフにドミニカに行ったり、いろんなYouTubeを見たり、築いてきたものを根底から変えようとするから。あれぐらいやったら多分勝負になってたので、もう絶対変えんなよって、それを軸に考えた方がええよって話をした。あんま大きく変わってない」

――膝の裏が痛くて途中交代した時に『小久保さんから野球選手は痛くても行けと言われたら、行くんだっていう言葉が頭にあるんで、行きます』っていうことを言ったそうです。
「てかそんなチャンスに痛いやら言うてられへん、別の人がまた(試合に)出ていくんやから」

(飯田航平 / Kohei Iida)