ソフトバンクの仲田慶介内野手は2日、みずほペイペイドームで行われた広島戦に「9番・二塁」で出場し、プロ初スタメンを飾りました。結果は3打数無安打に終わりましたが、小久保裕紀監督は「内容は全打席、本当に良かったと思う」と、今後に期待をかけました。
仲田選手が登場曲にしているのは、ビーグルクルーの「Try again」とDOBERMAN INFINITYの「We are the one」。しかし、第1打席で使用された曲はそのどちらでもなく、RADIO FISHの「PERFECT HUMAN」でした。「ナ、カ、タ! ナカタ!」のフレーズでお馴染みのインパクトある楽曲がなぜ流れたのか? その真相を仲田選手に聞くと、意外な舞台裏が明らかになりました。
〇仲田慶介選手
――初スタメンの感想は?
「けっこう緊張したんですけど、準備はずっとやっていたので。しっかりやってきたことをやって試合に入れました」
――1打席目の「PERFECT HUMAN」は?
「川村(友斗外野手)が『使ってよ』みたいな。絶対おもろいやん、って感じで」
――流れることを仲田選手は知らなかった?
「いや、知っていました。もうめっちゃ迷ったんですけど……。まぁいいかみたいな感じで」
〇川村友斗選手
――仲田選手の登場曲に「PERFECT HUMAN」を使ってほしいと言ったのは川村選手だと……。
「違う違う違う違う違う(真顔)。ロッカーが隣で『PERFECT HUMANにしたらおもろくない?』って言われて、絶対それにした方がいいよって」
――誰が言ってきた?
「仲田が言ってきたんですよ」
――仲田選手が自分で言っていたということ?
「仲田が言ってきて、僕も『めっちゃいいよ』って。今日(2日)の朝(ロッカーに)来て、どうしよっかなって悩んでいたんで。クリさん(栗原陵矢内野手)も隣にいたんで。(ロッカーの並びが)仲田、僕、クリさんなので『クリさん、今日仲田がスタメンなので、PERFECT HUMANにしようと思ってるんですけど、どうですかね?』って(自分が聞きました)」
――栗原選手はなんと言っていた?
「『1打席目やろ? 1打席目がいいと思うよ』みたいな感じで言ってたので、仲田も『じゃあ変えるわ』って。僕が和子さん(加藤広報課長)に『なんか仲田が1曲目はPERFECT HUMANにするらしいです』って伝えたら『本人が言わなきゃわからないから、ちょっと確認してみるね』って言って。それでPERFECT HUMANにしたんですよ。そしたら、仲田が、試合が始まる30分前に『やっぱり元に戻そうかな』とか言い出して。それ(登場曲のせい)で打てなかったら申し訳ないんで(元に戻しても)いいんじゃないって言ったら、リッチー(リチャード内野手)が『いや、PERFECT HUMANの方がいいよ』って。(仲田は)『ほんと? ほんと?』とか言って。あいつが最後は自分で決めたんですよ」
――仲田選手は「川村選手が変えた」と言っていたが、最初に言い出したのは仲田選手本人?
「本人です!! 『どう思う?』って仲田に相談されたんですよ。それで『めっちゃいいじゃん。やるなら1打席目でしょ?』って応えたら、『俺の好きな歌もあるしな……』とか言っていたけど、僕はやってほしかったんですよ。マジでやってほしいって。クリさんにも相談したら、『絶対1曲目にやった方がインパクトあるよ』みたいに言っていたので。そしたら僕が勝手に(曲を)変えたみたいに、あいつは言いふらしているんですよ」
――栗原選手とリチャード選手の後押しもあった?
「クリさんも、やるなら1曲目っしょみたいな感じだったので、僕が熱烈に背中を押していました」
――川村選手が最後は背中を押した?
「めちゃくちゃ押していました。やってほしいって」
――提案したのは川村選手ではなかったと?
「提案は本人ですよマジで! これ書いといてください。訂正しておいてください。自分から言ってきたって!」