走り出し遅れたリチャード庇う「ちゃんと走る子なんで」 首脳陣のコメント全文

ロッテ戦の指揮を執ったソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小林靖】
ロッテ戦の指揮を執ったソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小林靖】

9回の仲田のタッチゲッツーには「コーチから話があった」

 ソフトバンクは25日、敵地ZOZOマリンスタジアムでのロッテ戦に0-2で敗れ、2連敗となった。先発の大津亮介投手が2回に内野ゴロの間に先制点を失うと、4回にはソトにソロを被弾。打線はロッテ先発のメルセデスの前にわずか3安打に封じ込められて、今季3度目の零封負けを喫した。試合後の小久保裕紀監督、奈良原浩ヘッドコーチのコメント全文は以下の通り。

○小久保監督
――メルセデス投手を打ち崩せなかった。
「横からだから分からないけど、コントロール良さそうだったですね。微妙に動かしながらね。ゴロばっかりで。この打線をあそこまで抑えられたのなら、相手が良かったということですね」

――ああいうボールは打ちづらいもの。
「コントロールが良かったと思いますよ。ヒットゾーンに飛ばないということはね」

――走者を出しても内野ゴロでチャンスが潰れた。
「うん、でも三森や(周東)佑京でゲッツー取るんだから、守備もいいってことですよね。そういうところは我々も見習って。ああいう俊足でもゲッツーを取れる守備力っていうのを求めていった方がいいんで。別にウチができていないわけじゃないんですけどね」

――9回の仲田選手が二ゴロでタッチアウトになったシーンは。
「あれはコーチからも(話が)あったけど、ああいうのも覚えていくんで。止まって、最初にファーストに投げられて、塁間で挟まれてのタッチアウトだったら、最善を尽くしただけど。まあ、猪突猛進型なんで。そういうことも勉強していって。順序としては止まって、ファーストに最初に投げて、その間にランダウンされてしまうというのが、ランナーの最善を尽くしたっていうことだっていうのはコーチから話があった。1個ずつ覚えていけばいいです」

――リチャード選手が右前安打で走り出すのが遅れた。
「たぶん、どこに打球が飛んだか分からなかったんじゃないですか。ちゃんと走る子なんで。多分分かっていなかったんじゃないですかね」

――左投手が先発の時に勝率が少し落ちる。
「そうなん? これだけ勝っていて、勝率がって言われても困るんで。頑張ります」

○奈良原ヘッドコーチ
――9回に仲田選手が二ゴロでタッチアウトになった。
「彼のできることとしてはタッチゲッツーだけは避けないといけないというところになるかなと思いますね」

――向かっていってしまったのは良くない。
「普通にあれが4-6-3でゲッツーだったら、もうそれはやむを得ないし、逆に止まって追い詰められて、ファーストに投げられて、ラウンダウンプレーのゲッツーはやむを得ない当たりかな、と思います」

――打者走者も周東選手だった。少しでも時間を稼げれば、というところ。
「打って時間稼げれば、それが一番ベストでしょうね。でも、それも経験なんでね」

――リチャード選手の右前安打の場面は?
「そういう時はあるんですよね。フルスイングのバッターで意外と『えっ?』ていうことがあるんで。たまにフライとか、上がってもそういうケースはあるんで」

――あれはやむを得ない?
「やむを得なくはないですけど、本人がそう言うなら、そんなに責められないかな、と思います」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)