21→12→1得点 朗希に抑え込まれるも指揮官淡々「ランクが違う」…首脳陣コメント全文

ロッテ戦の指揮を執ったソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小林靖】
ロッテ戦の指揮を執ったソフトバンク・小久保裕紀監督【写真:小林靖】

2試合連続2桁得点をマークしていた打線は佐々木に7回1失点と好投を許した

 ソフトバンクは24日、ロッテ戦(ZOZOマリン)に1-3で敗れ、連勝が6でストップした。初回に佐々木朗希投手から近藤健介外野手が適時二塁打を放ち先制したが、2回に先発のリバン・モイネロ投手が2点を失い、逆転を許した。打線は2回以降沈黙。モイネロは7回3失点と粘り強く投げたが、今季2敗目を喫した。試合後の小久保裕紀監督と倉野信次投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)、奈良原浩ヘッドコーチのコメント全文は以下の通り。

○小久保監督

――佐々木に対して立ち上がりは球数を投げさせた。
「まあ、でも(佐々木は毎登板)120(球)くらいはずっといってますから。そんなに打てないですよ」

――きょうはフォークに手こずった。
「うん。フォークが全部低めに集まっていたし。真っすぐも前回の対戦と全然違いましたね。そりゃ、そんなに打てないです。向こうがほしいところでタイムリーが出た。それだけです」

――打線は2試合連続2桁得点と好調だったが、投手がいいと……。
「そりゃそうですよ。ランクが違う」

――モイネロの投球は。
「そんなに絶好調じゃなかったですけど、効果的に向こうがチャンスでタイムリーが出たと。そこだけじゃないですか」

――今宮健太内野手がマルチ安打。復調の気配がある。
「うん。そうですね。真っすぐの対応がだいぶよくなってきて。だいぶ状態が上がってきているかなって感じはしますね」

――川村友斗外野手ではなく、リチャード内野手をスタメンで起用した。
「まあ、佐々木朗希の球をちょっと……。日本で一番速いピッチャーを(相手に打席に)立たせようということで。」

――テストの意味合いもあった。
「テストじゃないけど、真っすぐどこまで対応できるのか。3打席目の対応はよかったですけどね。まあ、いま日本で一番速いピッチャーにどう対応するか見ようということで」

〇倉野コーチ

――モイネロは野外(球場)の難しさもあったのか。
「多少はやっぱり、向かい風ということで、少し制御できていない部分はあるとは思いますね。でも、そんなに……。そこが問題というわけではないと思いますね」

――(2失点した2回は)二塁打の後の四球が痛かった。
「まあ、そういうところはあるかもしれないですけど、でも本調子でない割にはしっかり先発の役割を果たしてくれたので。それはよかったなと思います」

――いい経験を積んでいる。
「本当に経験を積み重ねていると思います。ただ、本当に自分が勝つピッチングをする、勝つピッチングという意味ではまだまだ成長しなくちゃいけないのかなと思います」

――又吉克樹投手は自らのエラーからピンチを招いたが、何とかしのいだ。
「まあでも、ああやって自分で出したランナーですから、そこをしっかり抑えたというのはよかったかなと思いますし、役割を果たしてくれたなと」

――中継ぎ陣の競争を考えれば、又吉にとってもいい登板になった。
「はい。どんな場面でもみんな行きたい行きたいっていうくらいなので。試合で投げたいわけですよ、みんな。そういう中でなかなか今はチームがこういう、歴史的に勝っているチームなので。いつものシーズンとは違うわけですから。今まで通りではない部分も出てくるとは思います。ただ、この先は絶対に力が必要になるので。その時のためにいい状態をキープさせてあげられるかは常々、考えているので」

〇奈良原浩ヘッドコーチ

――小久保監督は、リチャード選手をスタメンに託したのは「いま日本で一番速いピッチャーにどう対応するか見よう」と話していた。
「そうそう。1本弾き返せた(左飛)のは自信にもなると思うし、その前は変化球を空振り(初回2死満塁で空振り三振)してしまったのが課題になると思う。あの真っすぐにどれだけできるのかの比重は大きかったと思います」

――今の彼(リチャード)の力量を見極めたかった。
「そうですそうです」

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)