緒方理貢の両親は宮崎での試合を観戦「本当に優しい。感謝しています」
毎年、5月の第2日曜日は“母の日”です。プロ野球選手にとっても1年に1度、育ててくれた家族と母親に感謝する日。2024年は5月12日。ソフトバンクは平和リースでのオリックス戦でしたが、雨天中止となりました。4選手に聞いた母への感謝。又吉克樹投手が振り返るのは、プロ入り後にした最大の親孝行。川村友斗外野手は、プロ初安打を放った仙台の夜、家族と食事をしたそうです。それぞれの感謝の思いを、ぜひご覧ください。
○藤井皓哉投手
――妻への感謝などは、普段から言葉にされていますか?
「いつも、遠征に出ていることが多いですし、子どもの面倒も見てもらっているので、そういう意味でも感謝しています」
――母親はどんな人ですか?
「自分がやることに関しては見守ってくれるというか、そういう人でした」
――広島時代になると思いますが、初任給で何かされたか、覚えていますか?
「いや……あんまり覚えてないですね」
――連絡はよくされますか?
「いや、全然ですね。普通の連絡くらいしかしないです」
――選手と親というのは、よく連絡を取るか、全然取らないかのどちらかというイメージですが、藤井投手は?
「基本的に僕が、両親に限らず連絡するのがめんどくさいので……(笑)」
○又吉克樹投手
――母の日はどんな日ですか?
「頑丈な体に生んでくれたし、そこが一番感謝しています。18歳から家を出てなかなかこの時期には帰っていないですけど、毎年兄弟で花を贈ったりはしています。健康で長生きしてほしいです」
――今年もお花を?
「今年も贈っていますね。大体LINEが入ってくるので、今日の夜くらいに(連絡が)くると思います」
――母親はどんな人ですか?
「どんな人? 母親は緩い人でしたけど、親父は厳しかったですね」
――又吉家の教育はどんなもの?
「タバコを吸ったらボコボコにするぞって言われていました(笑)」
――どんな教育ですか(笑)
「おじいちゃんがタバコを吸っていて、その匂いを嗅いだら『おじいちゃんだ』ってなんとなく覚えているんですけどね。でも本当に、元気に生んでくれて、それが一番です」
――通算471試合登板という、この数字がまさに「頑丈」を物語っていますね。
「今年はまだ8試合ですからね。なかなか投げさせてもらえるところまで行っていないのが自分の中でもあるし、しっかり結果を残さないと次の登板をもらえない。これを投げたら次はないかもしれないと思ってマウンドに行くようにしているので」
――プロの年数も長くなってきたと思いますが、最大の親孝行などありますか?
「なんだろうな? 親父には車を買ったけどね。買った車で土日にデートに行っているのを見ると、それが一番の親孝行ですかね」
――ご両親は普通にデートに行ったりされるんですね。
「全然、土日は『今日はここにいるよ』って家族のグループLINEに回ってきます。そういう意味では車は買ってよかったです」
――プロ野球選手になってよかったと思えたこと。
「それは1つ恩返しできたかなと思いますね」
――福岡に戻れば、妻もいらっしゃると思いますが、ベットたちともたわむれたいですか?
「そうですね。いつもぺットたちの面倒も見てもらって、ある意味お母さんでもあると思いますので。そこもしっかりお礼を伝えながら、また次の仙台に向けて準備していきたいです」
○川村友斗外野手
――母の日はどんな日ですか?
「去年とかは、ドライヤーを贈ったりしました」
――プロ初安打を放った4月6日の楽天戦(楽天モバイルパーク)の後、食事に行ったんですよね?
「食べました! その時はマジで喜んでくれました。弟も、父親も母親も。4人で喜んでいましたね」
――どんな会話をした?
「年末年始以来で久しぶりだったので、普通に世間話というか、弟の話を聞いたり、近況報告でした」
――母親はどんな人?
「ちょっと天然ですね。天然ですけど、一生懸命にやってくれました」
――川村家の教育はどんなものでしたか?
「人に迷惑をかけなかったら別にいいよって感じでした(笑)」
○緒方理貢外野手
――母の日はどんな日ですか?
「いつも感謝しています!」
――最近連絡は取りました?
「昨日(5月11日、ひなたサンマリンスタジアムでのオリックス戦)見にきていたので」
――ヒットは打てませんでしたが、プレーする姿を見せることができた。
「まずは、あの試合で使ってもらった小久保監督に感謝しています」
――ご家族とやり取りは?
「普通の会話くらいです」
――支配下登録された時には、母親は涙を流したとも話していましたが、改めて感謝する日ですか?
「一番、僕のことをわかってくれている人だと思うので、結果を出していけたらと思います」
――母親はどんな人ですか?
「誰にも負けない存在です。負けないというか、大切な存在です」
――優しい人ですか? 厳しい人?
「優しいですね。怒られたことは1回もないです」
――思い出に残っていることは?
「いつも帰った時はご飯を作ってくれますし、本当に優しい人なので感謝しています」
――怒られたことがないんですね。
「ないです! お父さんからも怒られたことないですし、本当に好きに育ててもらいました」
――その中で、緒方選手の負けん気の強さは養われていったんですね。
「優しい環境でしたけど、負けん気はそれなりにできていったんですかね」
――11日の試合はスタンドからも「緒方コール」が起きていた。
「すごく嬉しかったですし、結果を出すのが一番でしたけど、地元ということで、あの声援は嬉しかったです」
(竹村岳 / Gaku Takemura)