8回は松本裕樹だけにあらず? 中田賢一コーチが語る中継ぎ起用法「中1日くらいで」

ソフトバンク・中田賢一投手コーチ【写真:竹村岳】
ソフトバンク・中田賢一投手コーチ【写真:竹村岳】

松本裕樹がチームトップの17登板…「怪我が1番の戦力ダウン」

 ソフトバンクは9日、みずほPayPayドームで投手練習を行った。ここまでホークスは33試合を戦い、22勝9敗2分でパ・リーグ単独首位。投手陣の奮闘による部分が大きく、チーム防御率2.02はリーグでもトップの数字となっている。中でも最多の17試合に登板し、防御率0.55、15ホールドを記録している松本裕樹投手の働きは特筆もの。投手陣の状態と起用について語った中田賢一投手コーチ(ブルペン補佐)のコメント全文は以下の通り。

――スチュワート投手のシート打撃を見てどうでしたか?
「状態がすごくいい形のところをキープできていますし、真っすぐだけじゃなくて変化球もカットボール、フォーク、カーブも全てストライクが取れている状況でしたので、いいところはキープできているかなとは思います」

――少し間隔が開いたが調整も特に問題はない。
「問題ないと思います」

――オリックスは相性がいい。どんな投球を期待する?
「前回はしっかり初回から飛ばして、真っすぐ自体も、僕も裏で数値とか見ていましたけど、159.6キロまで出ていた。159キロ台までしっかり乗せていましたし、ああいう迫力のあるピッチングっていうところがカーターの1番の魅力でもありますので、前回の試合の意識を忘れずに、どんどん真っすぐで押し切るところは押し切ってほしい。変化球自体も全体的にカットも含めてフォークもいいですし、カーブももちろんですけど、真っすぐ中心に行きながら変化球をしっかり投げていくっていうピッチングをしてもらえればいいかなと思いますけどね。ヒットとかフォアボールでランナーが出たとしても気にせずに、どんどん自分のスタイルを貫いていってほしいなと思います」

――松本裕投手の起用が増えている中、どのようなコミュニケーションを取っている?
「本人の体の感覚というか、体の疲れも常に聞きながらやっているので。最近はずっと連投して(間隔を)空けて、連投して空けてっていう形になっているので、倉野さんも含めて話をしていっているところです。勝ちパターンでうまいこと後半の選手を回せていけたらじゃないですけど、体の負担を考えながら、できるだけ連投は避けて投げさせたいという思いはもちろんあるので。いい形でローテーションを組めたらなっていうところの、プランニングの大まかな話っていうところはしています」

「開幕してから接戦が多いですし、延長戦も開幕してから5試合。4試合は12回まで行ってるので、先発が頑張ってるとはいえど、中継ぎも頑張ってくれているところもあるので、その辺はやり繰りしていく形にはなると思います。やっぱり怪我が1番の戦力ダウンになると思うので、選手のコンディショニングは常に聞きながら、トレーナーさんともコミュニケーションを取りながら、これからも進めていく形になると思います」

――松本裕投手だけを8回に固定しないようにしたい?
「そういう風になればっていうところは話はしているんですけどね。今は安定感がある形で松本は投げてくれているので。かといって他のピッチャーが悪いわけでもないですし、いい形で中1日ぐらいでどんどん回せられたらなっていう風に。回せられたらって言い方はあれですけど、しっかり投げてくれるピッチャーを投入できたらなと思ってます」

――変則的な試合日程で先発は調整が難しい。
「そうですね。そこは前回、シートバッティングをカーターはやったんですけど、2軍の試合も含めて、筑後でやる試合の中で調整登板っていう形を取っていくと思いますね、この2週間に関しては。試合数が先発に対しては少ないので、 本人と話していきながらですけど、球数も含めて、試合で投げたいっていう人がいれば、試合で投げさせていく感じですね」

――5月は疲れが出てくる時期でもある?
「5月の半ばから、ちょっとキャンプからの疲れっていうところが1回出てくる頃なので、ここの間隔で1回、体を休めてじゃないですけど、コンディションをしっかりまた戻して。また6月から6連戦がずっと続きますので、交流戦からですね。そこでフルでしっかりとみんな行ってもらえるように、良い調整期間になるように選手には伝えてますね」

――抹消する投手が何人かいるが、それは調整のため?
「登板機会も含めて。この人が疲れているなっていう状態ではないので、いい状態を作るためと、新人も2人いますし、しっかり1軍を経験させることも踏まえてそういう形を取っていますね」

(飯田航平 / Kohei Iida)