毎回違う…山川穂高の背後で繰り出す謎の“どすこい” 柳田悠岐が語った真相は?

ロッテ戦に出場したソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】
ロッテ戦に出場したソフトバンク・柳田悠岐【写真:荒川祐史】

最後まで守備に就き、小久保監督は「一番老人を一番最後まで守らせてしまった」

 35歳のベテランが元気いっぱいだ。25日にZOZOマリンスタジアムで行われたロッテ戦に「3番・右翼」で出場した柳田悠岐外野手は3打数3安打2打点2得点。全5打席で出塁して打線を活性化させると、試合終了の瞬間まで守備に就いて、最後までグラウンドに立ち続けた。

 初回の第1打席で四球を選んで出塁すると、4回先頭の第2打席では中前打。続く山川穂高内野手の5号2ランで先制点のホームを踏んだ。5回1死一塁では右前へ適時打、7回の四球を挟み、9回の第5打席でもダメ押しの右前適時打を放った。

 ロッテとの3試合は1安打2四球、1安打2四球、3安打2四球と14打席のうち11打席で出塁。出塁率は驚異の.490まで上昇し、2位の近藤健介外野手(.442)に5分近く差を広げた。4番に山川、5番に近藤と強打者が控えていることが柳田の打撃にも好影響を与えており「後ろにいいバッターがいるんで、自分もチームバッティングで、走攻守で、という気持ちでやっています」と語る。

 9回の打席後も、点差が6点差になっても代走は送られず、最後まで試合に出続けた。小久保裕紀監督は「一番老人を一番最後まで守らせてしまった。(周東)佑京が合流して、アピールしていたんですけど、いきなり守らせて怪我させたら嫌やなって。大ベテランに最後まで守ってもらいました」。

 川村友斗外野手はスタメンで出場、緒方理貢外野手はアダム・ウォーカー外野手に代わって、すでに途中出場していた。ベンチに残っていた外野手は、家庭の事情で3試合に欠場し、この日チームに合流したばかりの周東佑京外野手だけ。首脳陣は柳田を下げることができず、柳田自身も「疲れました。明日休みなんでフルパワーで出し切りました」と笑顔で振り返っていた。

どすこいポーズをとる山川穂高(左)と柳田悠岐【写真:荒川祐史】
どすこいポーズをとる山川穂高(左)と柳田悠岐【写真:荒川祐史】

 そんな柳田でにわかに注目を集めているのが、謎の“どすこいポーズ”だ。この日は山川の先制2ランで生還すると、山川の背後で右足をあげ、両手を前に出す“どすこい”とは似ても似つかぬポーズを決めた。19日にPayPayドームで行われたオリックス戦では右膝を地面に着き、両手を掲げた“道頓堀グリコサイン”のようなポーズをとっていた。

 毎回違う謎の“どすこい”ポーズについて問われた柳田は不敵な笑みを浮かべつつ「どすこいです。あれはどすこいです。あれはどすこいです」と繰り返した。ネタを毎回考えているのかどうかは不明ながら、楽しみ、楽しませる“ギータ流どすこい”ということのようだ。

「体のキレっていうのがあるような気がします」と柳田は状態の良さも口にする。小久保監督も「素晴らしいです」と認めるベテランの奮闘。ギータが元気だと、チームにも活気が出る。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)