ソフトバンクは19日、オリックス戦(PayPayドーム)に9-7で勝利した。先発した東浜巨投手は4回6安打4失点。計6投手の継投で、白星を掴んだ。7回に4番手の津森宥紀投手が3勝目を挙げた。打線では、山川穂高内野手が4号3ランを含む3安打5打点の活躍。3回には近藤健介外野手が3号2ランを放ち、貴重な同点ホームランとなった。試合後、取材に応じた小久保裕紀監督と倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)のコメント全文は以下の通り。
――山川選手の交代は大事を取って。
「ちょっと足がつったぐらいなんで、明日の出場には問題ないです」
――今日はリリーフ陣がよく踏ん張った。
「そうですね。本当に息が抜けない展開でしたけどね。でも、リードした後は守りきれたというか、それが1番大きかったと思いますね」
――明日勝てば、オリックスに2カード続けて勝ち越し。
「明日はモイネロなんで、打順、打線は向こうも多少は変わってくると思うんでね、モイネロらしいピッチングを期待したいですね」
――東浜投手のピッチングをどう感じた?
「ちょっとこう、打ち取れる球が見当たらないなりに、でも4回は3者凡退できたんで、打たれて、(点を)取られて終わるよりは、次に向けて抑えてからの次の登板になるので」
――下位打線からの繋がりがあった。
「そこがそれは塁に出たら、大量点にはなりますよね」
――バスターなど積極的な采配があった。
「そうね(周東に)打たせてもゲッツーはないんでね。と思ったら、あの打球が下に飛んでたらゲッツーやったなって話をしとったんですけど(笑)。前半は前半の戦いで、中盤は中盤、後半は後半という作戦ですね」
――山川選手が真っすぐを打ちそうな雰囲気というのは、これまでとは違った?
「舜平大だったっけ? 山下投手が真っすぐ、カーブ、フォークの3球種なんで、真っすぐを打ちに行くには打ちやすいというか、絞りやすいピッチャーのタイプだったんで。そういう点でフォークが低めに決まると厳しいピッチャーでしたけど、まあ本当によく打線が繋がったと思います。僕の想定では、こんなに点入る展開にはならないと思っていたんで」
――ウォーカー選手は20打席ぶりにヒットが出た。
「まあ復調とはいかないでしょうけどね」
――栗原選手は4試合連続マルチ安打。
「本当に状態はやっと彼らしい内容にはなってきてるんで。当初から6番で行ってくれると。でも、状態が上がらないと、近藤の今日みたいな敬遠も今後あるでしょうからね。歩かせても栗原だと言われるような、そういう風にしていってもらわないといけないですね」
――4回に東浜投手がベンチに戻った時になんと声をかけた?
「いや、代わろうと言っただけです」
――オスナ投手は髭がなくなっていた。
「まあまあ、抑えればいいんです」
○倉野コーチ
――シーソーゲームは投手にとって1番難しい試合?
「あの流れを津森が止めてくれたんで、それはすごい良かったと思います」
――又吉投手も杉山投手も流れで点を取られた印象もあった。
「そうですね、ちょっと嫌な流れではあったんで」
――津森投手が無失点を継続。好調の要因は?
「そうですね、去年、実際見てないからわからないんですけど、真っすぐだけじゃないというところが、いいポイントかなとは思うんです。真っ直ぐの状態もすごくいいので、そこはキャンプの時からかなりいいなという風に見てたんですけど、状態を維持してくれていたんで、それは本当にありがたいですよ」
――10試合連続無失点の松本裕投手の存在が大きい?
「かなり大きいですね。また藤井も戻ってきたし、いろんなバリエーションも増えると思うんで、そういう点ではありがたいです」
――松本裕投手の良さは安定した球速?
「どの球種でもカウントが取れますし、どの球種も一級品なので、すごく安定もしてるし、頼もしいですね」
――継投の順番は想定通りだった?
「そうです、予定通りです。巨(東浜投手)もあの4回をね、しっかり3者凡退に抑えてくれたっていうのが、僕は次に繋がると思いますよね。それは本人にも言ったんですけど、あそこはズルズル、途中降板とか、もう1点取られるということではなかったので、あそこを3者凡退というのは、巨にとってもすごい良かった、次に繋がるピッチングだったと思いますね。その裏に4点入ってるし、そういった意味でも最後の回に価値があったんじゃないかなと思います」
――今日の東浜投手はいつもとどこが違った?
「色々要因はありますけど、ここでは言わないです。体調とかは問題ないんで、技術的な部分というのが少しあったかなと思いますけど、それは1週間でしっかり調整できるとは思う」
――オスナ投手もこの調子で投げてほしい?
「そうですね」
――オスナ投手とは前回登板から話をしたうえでの登板だった?
「もちろん、毎日話をしてます。毎日コミュニケーションを取って」
――本人は状態はよくないと意識している。
「日々よくなるようなアプローチはみんなで、本人も含めてやっていますし、調子悪いから外しましょう、みたいなレベルのピッチャーじゃないんで。調子が悪くても抑えるのがオスナだと思うし。もちろん1日でも早く本調子になってもらうっていうのも課題というか、本人もわかっているとは思うけど、調子悪いからといって、すぐにどうこうではないです。調子悪いなりに抑えていくのがオスナだと思うし、僕らも監督もそういう風にみんな信頼してるんで、その信頼は変わらずです」
――和田投手の状態について。
「話してないんで。明日会うので話します」
(竹村岳・飯田航平)