開幕前日、3月28日の夜…川村&仲田&緒方は何をしていた?
ソフトバンクは29日からオリックスとの開幕3連戦を京セラドームで戦いました。チームは28日に大阪へ移動して、夕方から全体練習を敢行。その後、“開幕前夜”をどのような過ごしたのか。3月19日に支配下選手登録され、初の開幕1軍入りを果たした川村友斗外野手、仲田慶介内野手、緒方理貢外野手を取材しました。緒方選手は“ギータ会”に参加したそうで、同席していた又吉克樹投手が「真ん中行け」と優しさを見せてくれたそうです。又吉投手も含めた4人の開幕前夜を、一問一答でお届けします。
○川村友斗外野手
――開幕前夜、どこで何をされていましたか?
「普通にホテルにいました」
――1人で、ですか?
「ご飯を食べて、同じテーブルには仲田がいました」
――ホテルの食事会場?
「そうです」
――開幕前夜という独特の日をどんな心境で過ごしていた?
「そんなに変わらずって感じでした」
――仲田選手とはどんな話を?
「『あんま実感なくね?』みたいな(笑)。なんか、いざ『行け』って言われるまでは(緊張)しなくね? って言っていたんですけど、めちゃくちゃ緊張しました。マジで緊張しました」
――開幕戦の試合前、中村晃選手とルーキー時代について話もされていた。
「『初出場、どんな気持ちでした?』って聞いて『そら緊張するよ』って感じでした」
――開幕戦前のセレモニーを見て、実感は?
「カッコいいなって思いました!』
――開幕の前夜だからといって特別なことをするわけでもなく、普通に仲田選手と過ごしていたんですね。
「なんか『食事会場、何時に行く?』ってLINEして『45分くらいかな』ってきたので、それに合わせて行きました」
――緒方選手も含めて、3人の間での緊張感というのはいかがですか?
「そんなにじゃないですか? いざ行けって言われるまではそんなにしないと思います。緊張しましたか? って聞いたんですけど『あんまり』みたいな」
――ウエスタン・リーグの開幕と比較するといかがですか?
「それは違いますし、緊張したというか『これが1軍か』って思いました」
○仲田慶介内野手
――開幕前夜は何をしていましたか?
「川村とホテルで普通にご飯を食べていました。その後も、普通に部屋でゆっくりしていましたね」
――どんな雰囲気で?
「でも、いつも通りでしたよ。『出たら頑張ろうね』って話はしていました」
――ウエスタン・リーグの開幕と比較すると?
「全然違いますね、雰囲気が全然」
――セレモニーは緊張しましたか?
「球場の雰囲気も全然違うかったので、これが1軍なんだなっていうのは思いました」
――京セラドームに、選手として来たことは?
「ないです。初めてなんです」
――開幕の独特の緊張感はどうですか?
「やっぱり2軍とは別物の雰囲気がありますね……。雰囲気が違います」
――背番号2桁をずっと目指してきた。改めて、すごいところにいると感じる?
「ここでしっかりとプレーしないといけないので、こういう舞台で自分のプレーを出せるように頑張りたいと思います」
――試合の準備は、基本的にオープン戦と変わらない?
「そうですね! そこはオープン戦と一緒です。オープン戦でやったことをしっかりと、試合に出たら出せるように」
――小久保裕紀監督は、開幕戦の日、ブルペンに全員を集めて話をした。
「そうですね。独特なものがありましたし、いつもと違う緊張もありました」
――2軍監督の時は、ああやって選手を集めて話をすることはあった?
「開幕前に監督から一言話をして、っていうのはありました」
○緒方理貢外野手
――開幕前夜、どこで誰と何をしていましたか?
「ギーさん(柳田)、佑京さん(周東)、又吉さん、杉山さんとご飯に行きました」
――柳田選手や又吉投手は何度も開幕を経験している先輩。雰囲気はどうでしたか?
「いや、野球の話はほとんどしていないので、普通に楽しいご飯会でしたね」
――何を食べた?
「和食系です。ご飯屋さん」
――2軍の開幕も経験していると思うが、比較すると空気はどうですか?
「普段と変わりない気持ちで、来られているかなって思います。時間が迫ってきたらわからないですけど、普通って感じで、大丈夫ですね」
――改めて、開幕を迎えた心境は?
「いやいや、いつもと変わりないですね。始まったら変わってくるかと思いますけどね。とにかく自分ができることをやろうって感じです」
――地に足がついている感じがしますね。
「本当に、やれることしかできないので」
――柳田選手とは結構食事に行くことがあるんですか?
「ですね。と言っても、2回目ですけど」
――柳田選手の方から誘ってくる?
「はい。『今日何しよん?』って感じでいつも連れて行ってもらいます」
○又吉克樹投手
――緒方選手と食事をされていた、と。
「一緒にご飯食べていましたよ」
――表情は、緊張していましたか?
「緊張しているなっていうのはありましたけど、自分で緊張しているってわかっていたので大したものだなって思って。昨日(開幕戦)も普通に途中から出て、普通だったので。本人は緊張していたって言っていましたけど、全然そんなふうに見えなかったですし、肝が座っているなって思いました」
――28日の夜のメンバーだと、緒方選手は“末っ子”だと思いますが、どんな雰囲気でしたか?
「ギーさんと佑京の間に座れって言って、そこから僕は離れていたので何を話していたのかまではわからないですけど。僕は杉山と話していたので。だから、その3人の中では何かあったんじゃないですか? ヒントというか。僕とか投手がいくら緊張していると言っても、緊張の質というか、違うと思うので。2人に挟まれてご飯を食べた方が、ポロッと聞いた話がヒントになったりすることもあると思う」
――又吉投手が「真ん中に座りな」と、緒方選手の背中を押した。
「そうです。『真ん中行け』って。『どこ座る?』ってなったので、理貢に『そっち行きな』って言って。まさか、開幕で出場するとも思わなかったですしね」
――それも、いい場面での代走だった。
「野球脳というか、そういうところは評価されていると思います」
――投手と野手で食事をすることもあると思うが、座席まで大事なんですね。
「だって反対にいたら聞こえないじゃないですか。横並び(のカウンター)で食べていたんですけど、ギータさんが反対にいたら話も聞けないし。和食をみんなで食べていました。その3人が固まって、僕、杉山って順番で。でも大したものですよ。僕がルーキーだった頃を思ったら、全然。緊張して何したらいいのかわからなかったし」
――初登板、今でも覚えていますか?
「『なんか投げたな』っていうくらい(笑)。本当にいい選手だと思うので、きっかけになってほしいですね」
(竹村岳 / Gaku Takemura)