ソフトバンクの有原航平投手が今季の開幕投手を務めることが22日、決まった。前日21日に小久保裕紀監督がホテルの自室に有原を呼んで通達、指揮官がこの日報道陣に発表した。またホーム開幕戦となる4月2日のロッテ戦には和田毅投手が先発することも内定した。小久保監督のコメントは以下の通り。
――コーチとも相談した。
「倉野コーチともそこは話をしながら、同じ意見だったのですんなり決まりました」
――どんな言葉で伝えた?
「いま言った通りです。手紙というかメッセージを込めて渡しました」
――手紙の内容は?
「それはナイショです」
――キャンプでの有原投手の状態は?
「昨年の春は、体的にもいい状態じゃなかったと思うんですよね。なかなか状態が上がらず、開幕は僕がいる2軍で預かって、それでも状態はなかなか上がらず。6月に1軍に行ってあの活躍だったんですけど、終盤、1軍で投げていたようなボールがブルペンでも1回目からそういうボールが来ていたので。昨日もそういうコンディショニング的な話はしましたけど、肩、肘、体の状態がいいと言っていましたので、どこか悪いとそういうパフォーマンスは出ないでしょうけど、万全であればあれくらいの力があるピッチャーなんだなと感じました」
――オリックスとは昨年、相性が良かった。
「あ、そうなの? あまりチームの先頭に立って行く人が相性とかあまり関係ないんで、堂々とチームのため、ファンのため、自分のために投げて欲しいと思います」
――年間通しての期待は?
「ローテーションのミーティングも大まかにはしているんですけど、ずっと金曜で回るかは全くわからないんで。4月も変わるかもしれないし、まずは3月29日に行ってもらうってことで決めました」
――4月2日のホーム開幕は?
「決まっています。和田毅です」
――和田投手への期待は?
「期待というか、伝えはしましたけど、彼のコンディショニングもあるんで。出遅れているわけではないですけど、投げる場所を、オープン戦の結果を問わないでローテ入り、という話をしていたので、おそらく投げる曜日を早く知りたいだろうな、ということで、有原に続いて和田も呼びましたね」
――開幕戦はどんな試合に?
「1軍監督として初めての開幕戦は人生で一度きりなので、当たり前ですけど、いいスタートを切って勝つことだけ考えてやっていきます」
(ペン囲み)
――迷うことなく?
「そうですね」
――かなり前から頭の中にはあった。
「ありましたよ、もちろん。ただ、あんまり早くしてしまったら他の投手のこともあったし、そろそろオープン戦が始まってくるんで、ある程度、曜日を決めないと、他の投手を投げさせる曜日が決まってこないので。この辺りかな、ということで倉野コーチと決めました」
――部屋に呼んだ?
「はい、部屋で話しました。手紙も渡しました」
――手紙はいつ書いた?
「一昨日だったかな。休みの日だったかな、それくらいです」
――筆ですか?
「筆や、筆」
――本人の反応は?
「めちゃくちゃ晴れやかな感じで、本人も自分のコメントで開幕投手っていうのは言ってましたので、思いもあったでしょうし、笑顔でしたよ」
――手紙にはどんな想いを込めた。
「ヒミツです(笑い)」
――火曜日には和田投手を指名。これからローテを固めていく。
「ある程度、倉野コーチがシミュレーションしているでしょうし、これからそこはやっていきますけどね」
――オリックス戦から中6日で敵地の楽天戦。
「基本的にはそこで回って、中5日ではなく中6日でっていうところですね」
――金曜日は各球団のエースと当たる。
「十分、力があるピッチャーなんで、そういうところの不安は彼自身は持ってないんじゃないですか」
――15日のブルペンを見て決めた?
「そんなんじゃないですよ。もっと前から思っていましたけど、去年の春先の状態とは明らかに違ったんで、それはもう去年は言いたくても言い出せない、移籍してきたばかりだったので、少々無理していたんだろうな、というのがファームで2か月、一緒にいてわかったんで。最初のピッチング見て、それは感じました」
――火曜日は6連戦の頭。和田投手には長いイニングも期待している。
「まずはゲーム作ることが一番大事なことでしょうけど、あとは最年長なんでね、悔いのないように1球1球投げ続けて欲しいですけどね」
――和田投手は去年、間隔を空けていたが、今年は?
「まだそこは決めていないですけど、基本は火曜日回りで、という話はしています。あとはその時の疲労の抜け具合とか、日程ですよね。6連戦がそんなにないので、っていうところも考えて、途中で組み直すことはあります」