SNSを騒がせた集合写真 柳田、山川、周東、又吉の“豪華食事会”が開催された真相

ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・柳田悠岐【写真:藤浦一都】

山川、周東、又吉は声を揃えて「ギータさんに誘っていただいた」

“大黒柱”の一声で実現した会だった。ソフトバンクの宮崎春季キャンプは9日が2度目のオフ。前日8日に選手たちはそれぞれ食事に出かけるなどリフレッシュに充てたよう。そんな中で豪華メンバーが集結した食事会が催されていた。

 その食事会は柳田悠岐外野手、周東佑京内野手、又吉克樹投手、そしてFAで西武から加入した山川穂高内野手の4人が宮崎市内の地鶏料理の飲食店に集まって行われた。参加した4選手がそれぞれ自身のSNSに撮った写真を投稿し、ファンの注目を集めた。

 野手3人、投手1人という珍しい組み合わせの食事会は、なぜ実現したのだろうか。

 他の3選手に声をかけた“発起人”は柳田だったという。新天地でのキャンプを過ごす山川はこう明かす。「ギータさんと(食事に)行こうという話をしていて、ギータさんに誘っていただきました。又吉さんと佑京はギータさんが誘ってくれました」。侍ジャパンをはじめ、オールスターなどさまざまなところで接点があり、旧知の間柄だった2人だけに、先輩である柳田の誘いで食事に行く流れになったという。

 他に柳田が声をかけたのが周東と又吉。周東は同じ“競馬好き”として、柳田と仲が良いのは知られたところ。山川とも以前から交流があり、優勝したWBCでもチームメート。「ギータさんにメシ行こうって誘ってもらったんで。山川さんとも西武の時に喋っていましたし、ジャパンでも一緒だったので、特別どうとかいうのはなかったですね」と振り返る。近藤健介外野手も加わるはずだったが、体調不良のために参加できなかったという。

 投手の又吉も日頃から柳田と仲が良く、食事に行く間柄だ。愛用する財布も柳田から記録達成のときにプレゼントしてもらったもの。山川とも同じ沖縄出身ということで当然、以前から交流があった。柳田から「(8日夜は)何してる? メシ行く?」と誘いがあった。「山川ともメシ行きたいねって話はしていて、たまたまそれが重なったんです」。沖縄出身の2人が揃うことになった。

 当人たちにとってはなんてことのない食事会だったはずだが、FAで加入してきた山川がホークスの一員になったことを感じさせる光景。「本当に慣れるのって年単位がかかると思う」と語る山川だが、旧知の選手も多くいる環境で、着実にホークスに馴染みつつあるという証だろう。

 ちなみに、オリックスの比嘉幹貴投手、田嶋大樹投手と写る写真もあった。比嘉は山川、又吉と同じ沖縄出身だが、こちらは一緒だったわけではなく、たまたま同じ店に居合わせ、2つ隣の席で食事をしていただけ。退店するタイミングもほぼ同じで一緒に写真を撮ったため、“不思議な組み合わせ”が出来上がったのだという。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)