鷹フルの企画「スマホの写真、1枚ください」では、選手のスマートフォンに眠っている写真を本人からいただき、公開します。今回は、川村友斗外野手から写真をいただきました。11月上旬から1か月、プエルトリコで行われたウインターリーグに参加。プエルトリコの街並みや食事など、貴重な海外の写真をいただきました。本人の振り返り、解説とともに、11枚のお写真を掲載いたします。
――プエルトリコでの1か月はどうでしたか。
「海外は初めてだったので、最初はどうなるかと思いましたけど、終わってみたら行ってよかった1か月でした」
――得たものはどんなこと。
「失敗を恐れないことです。向こうの人たちは感情表現がすごい。打ったらすごく喜びますし、打てなかったらヘルメットが壊れるんじゃないかってくらい叩きつけたり。全部が全部、見習うわけじゃないですけど、1打席、1球に対する思いがありました。海外に行くまでは『楽しくやっているのかな』って思っていましたけど、本気でやっているところを感じました」
――海外の他の選手も、若手のホープのような選手ばかりだったのか。
「3Aとか2Aの選手がほとんどで、たまにメジャーの調整みたいな選手もいたんですけど。僕の同級生の外野手で仲良くしていた選手が、一緒にいた1か月でメジャー契約に変わっていました。来年から。それを目の当たりにして刺激を受けました」
――生活面の苦労は。
「物価が高いこと(笑)。それくらいですね。庄島(大一郎トレーナー)さんが午前中はウエートを見てくれて、困った時は鶴岡(通訳)さんが来てくれて、奏大(田上)も2年目なので、支えられながら1か月を過ごせました」
――食事はいかがでした?
「美味しかったですよ。濃い味付けが苦手なので、大丈夫かなって思っていたんですけど、大丈夫でした」
――環境の変化は、順応しようとするタイプですか? ストレスに感じるタイプですか?
「順応しますよ。せっかく1か月もいられるので、あっちのものを食べてみたりしていました」
――野球のレベルは高かったですか?
「もうちょっと打てたらよかったんですけど、打てませんでした……。打率も2割5分くらいで、本塁打も0でした」
――今後に生きそうなことは。
「練習環境とか慣れないこともあったんですけど、自分なりに1か月の間に。前半は本当に状態が良くなくて、なんとか後半に立て直していけたのは自分の中で自信になりました。最初はずるずる、このまま1か月終わっちゃいそうだなって思っていたんですけど、しっかりと調整して後半は上げられたので、よかったです」
――飛行機の移動も長く、食事面の順応もあって、ひと回り大きくなれたのでは。
「“耐える力”ですね……。時差とかが僕わからなくて、最初に飛行機がパッとみたら6時間くらいで着きそうな感じだったんですけど、時差があるので、13時間とかかかって。しっかり寝たと思って、隣にいた奏大に聞いたんです。『あと2時間くらいでしょ?』って言ったら『あと半分くらいです』みたいな。そこで、これが海外かって思いました」
――会話はうまくできましたか?
「最初は鶴岡さんについて来てもらっていました。技術的なことは鶴岡さんにやってもらいましたけど、世間話とかはノリでいけました。スペイン語で、僕も全然話せないんですけど、愛想良くいって、テンションと愛想で」
(竹村岳 / Gaku Takemura)