打球速度は「メジャー選手に匹敵」 小久保監督も大注目…21歳が叩き出す「179キロ」

ソフトバンク・笹川吉康【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・笹川吉康【写真:藤浦一都】

秋季キャンプで計測している打球速度は全選手の中で最速179キロをマーク

 ソフトバンクの小久保裕紀監督が15日、来季4年目を迎える大砲候補に期待を寄せた。野手が宮崎、投手が筑後で行っている秋季キャンプ第4クールの2日目。午後の自由練習で打撃投手を務めた指揮官は、ボールを投げた笹川吉康外野手について「今日は(今まで)投げた中でも多分3番目ぐらいによかったと思います」と目を細めていた。

 2020年のドラフト2位で横浜商からソフトバンクに入団した笹川。恵まれた身体能力と、体がねじ切れんばかりのフルスイングが魅力で「ギータ2世」として期待されている。このキャンプ中にはトラックマンで打球速度なども計測しており、笹川はキャンプに参加している全選手で最速の179キロを叩き出していた。

 小久保監督は「打球速度はメジャー選手と並べても匹敵する、見劣りしないと言われていた。それはもう芯に当たったらそれくらいになる。あれくらいの力はあるんですけど、確率が悪いんで」と、そのポテンシャルを認める。

 今季はウエスタン・リーグで90試合に出場して打率.211、4本塁打。「守備と走塁は本当にものすごい良くなってきているんで、まずはファームで3割3分打って、やっと1軍の2割8分くらいの選手になるって、数字ではっきり出ている。(ファームで)3割と言わず、3割3分ぐらい打って、1軍に殴り込みをかけるぐらいまでの数字をまず残すのが先決なんでね」と、来季の飛躍に期待していた。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)