ソフトバンクは8日、秋季キャンプの第2クール最終日を迎えた。投手陣が練習を行うファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で練習を見守った小久保裕紀新監督は倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)、視察に訪れていた元監督の工藤公康氏らと話し込んだ。第3クールは宮崎へ戻る指揮官のコメント全文は以下の通り。
――小久保監督から選手について聞いたことはありますか?
「誰っていうか、タイプ的な話をしました。『インサイドをつけないピッチャーって何が原因なんですか?』みたいな話。『どんな練習方法がありますか?』みたいな。倉野コーチにも考え方はあるでしょうけどね。2軍でずっと見ていて思うんですけど、重田も今日挨拶に来ていましたけど、インサイドさえ投げ切れれば十分通用するのになって思って。古川もそうなんですけど、それって2年間やって来てすごく感じた。それってどういう練習をしたら、そこに突っ込めるピッチャーができますかね、みたいな」
「やっぱり外だけでは抑えられない。無理。僕らの時って普通にインサイドに来ていましたからね。最近あんまりないじゃないですか。基本的に外が多くなっているんで。自分の大好きな野球を続けるために、やっぱり外だけではちょっとキツくなってきた時に、思い切ってインサイドを攻められるものはあっていいと思いますけどね。そういうところの話をしました」
――それはメンタルなんですか?
「やっぱり技術ですよね。どんな練習したらいい、とまでは言わないですけど、具体的なことも聞きながら、ちょっと取り入れてみて。僕がやれって言うんじゃなくて、倉野コーチと『どう思う?』っていう話をしてやろうかな」
――倉野コーチとの話は細かいことを詰めている。
「進んでいますし、今日で俺は筑後が終わるんで、1時からミーティングします」
――ある程度、中継ぎ、先発とかの役割は伝える。
「そうですね。あとは、来年の春、どのくらいの時期にどの状態でっていう話で、最後にすり合わせだけしておこうかなと。それはオフに入る前に全選手には伝えた方がいい。それをこれから話す。ざっくりと話しているんですけど、細かいところはこれから」
「課題は先発陣なんで。(先発と中継ぎ)どっちにしようかっていうラインの選手もいるんで、その辺もこれから話をします。基本はリカバリーに回ってるピッチャーと、こっちに来ていない子たちがある程度、軸にならないとキツいでしょうね。あとはドラフトで入ってくる選手たちも含めて、ここにいる選手から食い込んでもらうのが理想でしょう」
――目を引いた選手は?
「フェニックス・リーグで大竹(風雅)はいいなと思ったんで、それは倉野コーチに話をしました。(ヘッドコーチの)奈良原さんにしても、倉野コーチにしても、倉野コーチの場合は間が空いいてるし、奈良原さんは(ホークスは)初めてだし、フラットな目で見られる。こっちが先入観を入れずに見てもらうのが1番。だからあんまり言ってないです」
「そういうもんでしょ。こっちが言ってしまうと、そういうつもりで見るじゃないですか。フラットな目で見た意見っていうのは最初しかできないので、あまりフィルターをかけないのが僕の仕事かなと」