ソフトバンクは7日、投手と野手が分離して行っている秋季キャンプの第2クール2日目を迎えた。投手陣がトレーニングに励むファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」を視察している小久保裕紀新監督はリハビリ組で調整中のリチャード内野手の打撃練習などを見守った。前夜に食事を共にした倉野信次1軍投手コーチ(チーフ)兼ヘッドコーディネーター(投手)との会話などについても明かした。小久保監督のコメント全文は以下の通り。
ーー課題とはどんなことを?
「前にも言ったけど肘よ。センターから見た時に右肘が入らない打ち方、ここ(肩の前あたり)に置いておけという話をして。でも、今日は腕の使い方、めちゃくちゃ良くなっていましたよ」
「(右肘が)ここ(背中側)までいくと、まっすぐ打てないですもんね。手がここからやったら、もうあとは押すしかないんで。その辺はもう話はしたんで。 本人もそれで取り組むっていうことで納得してやっているので。あんなパワーはあったらね。力感が欲しくて、そういう打ち方になっているんで。力感は別にいらないんで、ここ(肩の前)に置いておけって言ってやっています。そこはだいぶ良くなっていますよ」
ーー来年は1軍でやれるように。
「まあ、それはそうですけどね、ただ、ちょっとスタートラインに出遅れてるんで。もう秋に始まっているわけですからね、それ(競争)自体がね。動けるようにならない限りはまず無理なんで、まずそっちからです」
ーー投手陣に関して倉野コーチと話す時間は?
「いや、昨日4時間近く一緒にメシ食ったんで、いっぱい喋りました」
ーー投手の配置とかも含めて?
「明日、細かい話はします。まあ大体、いろんな(ホークスを)離れている間の今のチームがどういう状況かとか、あとは、アイツ自身が向こうで学んできたこととかも含めて。3時間半ぐらい喋っていたかな」
ーー基本的に投手に関しては任せる?
「そうですね。最終的には僕が決めるんで、そこに対する提案はどんどんしてきていますよ」
ーー倉野さんがアメリカで感じてきたこと、学んできたことでいいなと思ったことは。
「細かい数字のことは僕はあまり聞いてないし、聞いてもわからないので、それは専門のところがやればいいと思う。ただ、今年、テキサスが勝った中で、マイナーリーグなんですけど、何をしたかっていう話を聞いた時に『やっぱりそうだよね』っていうのがありましたね。聞きたいでしょ? 言わない(笑い)すごいそれはありました」
ーー結構実りある時間になった。
「もちろんです。だいたい野球の話が始まったら、この間も松山2軍監督、奈良原ヘッドと6時半ぐらいから、日本シリーズを見ながら話していましたけど、終わったら12時になっていました。その間、無言なしです。全部、野球の話ですから。日本シリーズはあまり見ていないんで。テレビをつけていたんですけど、それどころじゃないくらい話に夢中になってました」
ーー昨日は2人で。
「昨日は牧田(和久3軍投手コーチ)も入って。ま、どういうことかというと、テキサスは監督が代わったでしょ? 老後、スローライフを楽しんでいた人(ブルース・ボウチー監督)が戻ってきたわけですよ。そこに理由があるってことです。厳しいっていうことです。主力のワガママを許さないっていうところからスタートしたらしくて。だから変わったというか。それが1番です」
「あとはマイナーの組織も含めて、目指すところが一緒なんで。それはもう我々も今、4軍まであるわけなんで、4軍までの関わるスタッフも含めて、やっぱり同じところを目指すっていうのは1番大切なんじゃないですか。自分ファーストはいらないんで」
ーーチーム内の規律をしっかりする。
「規律もそうですし、自分さえよければいいとかじゃなくて、選手のために何が1番かっていう議論を、1軍から4軍まで通せばいいと思うんで。それ自分の都合ですよねっていうのはいらないですよねって。ま、2軍は全く無くなっていたんで、そういうのは。2年預かっていたんで。それが全部そうなるのが理想でしょうね。それは向こうの組織ではきっちり確立されているらしいです」
ーー小久保監督の方針と似ている。
「(甘えを)許さないっていうか、決めたことだけはやらせるってことですね。まだ、何も決めていないですけどね」
ーーボウチー監督の考えとかを倉野コーチから聞いた。
「そうですね。あと、マダックスのお兄さんの方(マイク・マダックス)もピッチングコーチで一緒に(レンジャーズに)来られて。大ベテラン2人が来られてっていうのが、やっぱり1番って言っていましたよ」