ヒット打っても「反省しないと」「1軍だったら…」 小久保2軍監督のコメント全文

ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・小久保裕紀2軍監督【写真:米多祐樹】

「練習ではもう本当にいいフリーバッティングをするようになったんで」

 ソフトバンク2軍は11日、宮崎県内で行われている秋季教育リーグ「宮崎フェニックス・リーグ」でロッテと対戦し、3-1で勝利した。1点を追う5回無死一塁、水谷瞬外野手が2ランを放って逆転に成功。9回には1死一塁で、代打のリチャード内野手が左越えの適時二塁打を放ち追加点を挙げた。先発の板東湧梧投手は5回1失点。笠谷俊介投手が2回無失点、田浦文丸投手と尾形崇斗投手が1回無失点とつないだ。試合の小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。

――水谷選手がホームラン。
「この秋の課題はカーブの浮いたヤツは振るっていうのを、明石(健志)コーチから言われてやっている。そういう点では、あれは追い込まれた後だったけど、若いカウントからああいうふうな仕掛けができるのが、一応このフェニックスの目標なんで。そういう点では、若いカウントから振れ出したらいいねって話をしましたけどね」

――小久保監督から型ができてきた、と言われた、と。
「ちょっとこう試行錯誤を繰り返しながら、いろんな打ち方をしていたんですけど、8月以降ぐらいからほぼほぼ練習での型が一緒で、やっぱり自分の中で1つ、これでいけるっていう型が見つかってからが勝負なんで。それを試行錯誤している、模索している間はやっぱり1軍とかレギュラーとかってならないですよね」

「僕は型が見つかってきたなと思ったんで、そういう話はしました。練習ではもう本当にいいフリーバッティングをするようになったんで、その辺はちょっと打てないからといって、極端に変えるようなことはせず、今のを基本にしながら、アレンジするところはしたらいいと思う。基本は今の打ち方で、ノーステップで見えたときの反応で打てているのが一番いいと思うんで、続けてほしいですよね」

――本人もストレートに張っていた中でカーブに対応できた、あの打席が一番手応えがあった、と。
「そうそう、それはそう言ってましたね。本当に8月以降の打席内容はすごくいいんで。終盤の優勝争い絡んだときも、自分を見失わずに、しっかり打席では勝負できていたんで。バッティングは非常に伸びた選手の1人だと思います」

――生海選手は状態が上がってきた?
「いや、でも今試していて、ノーステップを。試すのはいいんですけど、万が一、クライマックスシリーズとかで呼ばれることがあったら、試しているよりは実践していた方がいいんで。それは1軍がもうそういう真剣勝負がなくなったときに、まだ呼ばれてもおかしくないランクの選手なんで、あまり試したいのはわかるけど、というの話はしたんですけどね」

――水谷選手も入ってくる可能性が?
「ですよね、はい」

――久々に野村大樹選手や井上朋也選手も見られた。
「トモ(井上)は内容が良かった。ただ大樹はね、2ボールからの真っ直ぐでファウルとか見逃し、2ストライク後にライト前とか打ったけど、その前のところで長打を打てないっていうところの反省をしないと。追い込まれた後の2ストライクアプローチで、ライト前に打てるのはもうわかっているんですよ、みんな。それ以上行かないといけないんで。あれだけ振り回して、結局前に飛ばせていなくて、1軍だったら、結局追い込んだ後にあんな甘いのは来ないわけじゃないですか」

「この前、山川(穂高、西武内野手)も言っていたんですけど、ファームで普通に(打率)3割2、3分打てて、1軍に行ったらやっと2割6、7分の選手なんで。そういうぐらい何か抜けるものがないといけないですよ。あの2ボール(からのボール)をいつまでもあんなファウルにしていたら、ね。見え見えのストレート、真ん中付近の球をファウルしてるようじゃ、ちょっとね、っていう反省にしてほしいですよね、僕は」

――増田(珠)選手も途中から出て1安打。
「ちょっと今日も明日も外野手が多いんで、明日も代打の練習をする日に充てる。今日もその日やったんで、上で13タコとかやったらしいんで。代打って難しいんですけど、明日も代打の練習としてやろうかっていう話をしています」

――フェニックス・リーグの期間はそういう課題を潰すための使い方を。
「そうですね。特に1軍から4人来ていたんで、出したくても出せない状況は、うまく利用しますんで。(1軍組が)いなくなったら、代打ばっかりっていうのは難しいかもしれないですけど、今やれることはそれかなと思っています」

――野手のキャプテン制は。
「明日まではやらないですけど、休み明けからまた誰か、コーチが指示します。キャプテンじゃないです、監督です。内野の(キャプテン)も休み明けからやります」

(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)