ソフトバンク2軍は24日、ウエスタン・リーグの阪神戦(タマスタ筑後)で10-9で勝利した。リーグ優勝へのマジックは「2」となった。先発の松本晴投手は5回4失点、7回に3番手で登板した泉圭輔投手が1回4失点だった。打線では水谷瞬外野手、生海外野手、吉田賢吾捕手、渡邉陸捕手がそれぞれ2打点を記録。8回2死一、二塁から生海選手が勝ち越しの適時打を放ったが、試合後に取材に応じた小久保裕紀2軍監督は「恥ずかしい」と内容を酷評した。一問一答は以下の通り。
――生海選手は、ある程度1軍の経験もした。これからやっていかないといけないことは。
「フォームばっかり言うんです。フォームは練習でやれ、と。試合になったらピッチャーと勝負せいって。2軍とはいえ4番を打たせてもらっている選手が、フォームのことばっかり気にして」
「昨日も結局、自分のスイングをかけたのは2年目の投手の4打席目ですよ。4打席目のファーストスイングでやっとフルスイングして。それ以外は全部ハーフスイングですよ。そんなんじゃ4番は無理なんですけど、村上(隆行打撃)コーチとも話をして。今日は自分のスイングができていました」
「結果というよりは、自分が狙ったボールにスイングをかけられるかどうかという姿が、あまりにもなさすぎるので。だから、フォームは練習でしたらいい。勝負なので。勝負の時にフォームを考えているようじゃ、野球人としては勝負にならないです。フォームは終わった上で、投手と勝負をしてほしいです」
「自分とばっかり勝負している。自分と勝負もしていないか。迷ってばっかり。『バットの出(で)が……』とか。この状況で、残り数試合になって『バットの出(で)が」とかいうやつ、いないですよ。それが(今の)4番ですよ、恥ずかしいです。今日は積極的に行っていい結果が出たので。1打席目に初球を打って、それを続けてほしいですね」
――監督自身も現役時代は、打席に立つからには投手と勝負をしてきた。
「あとは、状態が悪い、打てない時ほど見られていると思ってやっていた。それはずっと会長(王貞治球団会長)に言われていたから。ええ時の姿なんて、みんな一緒です。成功している後ろ姿はみんな一緒です。ちょっと下り坂になった時に、その人の人間性が表れるので。その時に、どうあるか、っていうのが一番大事ですから」
――王会長が今日来られていましたが、どんな会話を?
「練習の、なんというか。今の1、2軍の打者の課題とか、そういうところも含めながら。色々と、熱く語られていました」
――会長も常に「勝負をしろ」とおっしゃっている。
「あとは、ボールとバットが当たるところをもう少し練習から丁寧に。みんな、(ボールが)来たらそのまま顔も一緒に上がってしまっているので。もう少しボールに当たるところを丁寧に、という話はされていました。それは打撃コーチを通じて、全員に練習の時には顎が上がらないようにっていう指示は明後日にします」
――吉田選手がこの日は5番。ウエスタン・リーグでの打率も3割を超えているが、打撃面の長所とは。
「2ストライクに追い込まれても簡単に三振しないし。今日も、チェンジアップを狙って低めのボール球を空振りしたとしても、あいつならなんとか外野フライを打ちにいけるかなって見られるので。チャンスになっても自分でピンチにならない頭の整理とメンタリティがあるかなっていう感じはします」
――“新人っぽくない”落ち着きが、持ち味。
「でも今日走塁で、打ったタイムリーで一塁で止まりかけていたらしくて。走っていたら余裕でセーフだったから、井出(竜也外野守備走塁)コーチにボロカス怒られていました。『お前の走塁は迷惑や』って。ということは、僕は何も言わなくていいってことですね」
「だって打った瞬間の二塁打を、一塁で止まっていたので。ありえないですよね。ハッキリ言ってね」
――渡邉陸選手がようやく
「先週末は全部海野(隆司)で行ってくれって言われて、外されて。この3連戦は陸の活躍で勝てたところもあるので。ただ、2回の2死からの5連打っていうのは、そこは反省するところじゃないですか。下位の打者に5連打って、それは反省だと思います」
――リーグ優勝のマジックが「2」となった。
「今日オリックス負けた? まあまあ、最後の最後。下駄を履くまではわからないです」