ソフトバンクの2軍は20日、タマスタ筑後で行われたウエスタン・リーグのオリックス戦に3-2で勝利した。4回に井上朋也内野手が中越えの2点適時三塁打を放ち、逆転に成功。コートニー・ホーキンス外野手も適時打で続いた。先発のジョー・ガンケル投手は5回1失点の好投。7回に犠飛で1点差に詰め寄られたが、最後は尾形崇斗投手が3人で締めて逃げ切った。試合後の小久保裕紀2軍監督の一問一答全文は以下の通り。
――キャッチャーは真ん中に構えてアバウトに。
「それしかないと思いますね」
――尾形投手の変化球の精度がいい。
「昔のイメージって、もう真っ直ぐ一辺倒なんですけど、この1点差のゲームで、今日みたいな走塁ミスが重なって流れがオリックスに行っても全然おかしくない試合の中で、自分の新たな引き出しというか、そういうピッチングができるっていうね。ワインドアップで投げたり、セットで投げたり、その差はよく分からないんですけど、いろいろやっているなとは思いますね」
――変化球の球種も増やしている。
「でも(軸は)スライダーとフォークだと思いますけど、変化球もやっぱり今日ぐらい使えれば、あの真っ直ぐがより生きますよ、そりゃ。153キロ出るわけですからね」
――野村勇選手がマルチ安打(1四球で3出塁)。
「今日、城島(会長付き特別アドバイザー)が来てくれていたんで、春季キャンプではマンツーマンで指導していたんで、今日も『春からずっと言っていたんでちょっと話しますね』って言ってバッティングのことを言ってくれた。やっぱりヘッドが落ちるんですけど、手から落ちるんで『それが気になる』って話は城島とも話していたんですけどね」
――笹川選手はヒットは出たが、走塁ミスもあった。
「今日は『上林に1打席やってくれ』って言って(ヒットを打ったけど)その後の走塁が……。走るなとは言わんし、狙う姿勢はいいけど……。(次の回の)古川が本当によく抑えましたよ、普通は絶対に点を取られるパターンなんで。(アウトにならなかったら)2死一、三塁でリチャードでしょ。僕はそこまで考えるし、でも、2軍の走塁コーチとしてはあれを行かせるように持っていくんで。僕は『あり得ない』とは言いましたけど、コーチはコーチで『あれをセーフになるようにやらせる』っていう話をしていたんで、それはやってくれたらいい。でも、結果的にあの場面で打撃2冠王のリチャードの前でアウトになるとかありえないので、野球的には。だからその辺も覚えていってほしいんですけど、失敗しながら学ぶでしょう」
――改めて走塁の見直しを。
「走塁強化はずっとやっていますよ。今日も(4回1死一、二塁で)井上の(センターオーバーの)打球も走塁練習をして来て、まさに練習通りの打球が飛んで、一塁ランナーはもうああいう打球の時に『セカンド(ベース)を回ったところで判断』っていう話をしていたので。だから、外野(の頭)を越えた時点で2点は絶対に入る。一塁ランナーも帰って来られるっていう練習は春からずっとやっているんで、それはずっと継続してやります」
――ホーキンス選手は久しぶりの2軍戦出場。
「1打席目は三振をしましたけど、今まで振っていたボールを我慢していたから対応は良かったと思いますけどね。打席数は、そうそう多くは与えられないでしょうけども、与えられたところでやってほしいなと思います」
――オリックスに3連勝で首位。
「勝つのが1番じゃないんですけど、でも選手たちもそこは意識していて。今年やってきた中で、オリックスが一番強いなと思いながらやってるわけですからね。そこと直接対決というのを、選手は若鷹スピーチでもそういう話をしてるんで、結果を残せば余計に自信になると思いますね」