椎野新を突き動かす斉藤和巳コーチの存在 心に響いた失意の底でかけられた言葉

  • 記者:竹村岳
    2023.07.12
  • 1軍
ソフトバンク・椎野新【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・椎野新【写真:藤浦一都】

伝え続けてきた“勝負する勇気”…8日の楽天戦で今季初登板

 強い気持ちを結果で示してみせた。今季2度目の同一カード3連敗を喫した7日からの楽天3連戦(楽天生命パーク)。先発投手が試合を作れずに苦しい展開になる中で、チャンスをつかもうと必死だった選手もいる。8日に行われた第2戦で今季初登板した椎野新投手は、2回1/3を投げて無失点に抑えた。

 先発の東浜巨投手が3回に3点を失う。4回にも2点を失い、なお2死二塁でバトンを受け取った。浅村に投じた初球は150キロでストライク。続く2球目も149キロでファウルだ。フォークが外れ、迎えた4球目。ゾーン内に投じたフォークを右前に落とされた。しかし、フランコを148キロ直球で空振り三振に仕留めて、最少失点でしのいだ。

 5回はピンチを招くが後続を仕留めて無失点。6回も、2死から浅村にストレートを3球続けて空振り三振だ。雄叫びをあげながら、しっかりと任務を完了。ファームで追い求めてきたのは「見てもらえる真っ直ぐ」という圧倒的なもの。緊張の今季初登板でグイグイと押し込むピッチングができたのは、どうしても恩返ししたい人が1軍にいたからだった。

(竹村岳 / Gaku Takemura)