ソフトバンクの2軍は7日、杉本商事バファローズスタジアム舞洲でのウエスタン・リーグのオリックス戦に8-0で快勝した。2回、4回と海野隆司捕手が2打席連続で3ランを放つと、3回にはリチャード内野手が12号ソロ。投げては先発の高橋礼投手が7回を投げて2安打無失点と好投した。試合後の小久保裕紀監督の一問一答は以下の通り。
――メンタル面ですか。
「それも含めて。結果を絶対残さなきゃいけないっていうのを思いすぎてるのかどうかわからないですけど、本人は、自分の中ではこっちでの球が1軍でも投げられればいけるっていうものはあるらしいですよ」
――あとはそれが出せるかどうか。
「そうそう、そうですね」
――海野選手が2打席連続で3ラン。
「普段打たんヤツが打つと、こんなにゲームがラクになるんやと思いながら、今日見ましたけど。元々もう2打席で、3打席目は代打って決めていたんで代えましたけど、びっくりしました。みんなびっくりしていました」
――先日、海野選手が良いものを出せていない、と。
「もちろん、この前に話もしましたし、ワンバウンドを逸らすのも含めて、今日も1個だけありましたけど、その辺と、あとは打席での内容ですよね。4試合連続ぐらいでゲッツー打ったりしていたんで。バットの出し方の話とかをしましたけど。いや、もう自分の置かれてる位置が何番目なんかっていうのを、それを伝えるのも僕らの仕事だと思うんで。『現時点では5番手』っていう話をしたんで、チームの中でね。だって、(甲斐)拓也がいて、嶺井(博希)がいて、谷川原(健太)がいて、(渡邉)陸がいて5番手。2番手じゃないよ、と。そういう話もしましたけど、キツい話もしましたけど、でもそこから上がってくるには本人しかないんで」
――危機感が感じられなかった。
「感じられないかなと思っていたんで、そういう話をしました」
――リチャード選手にも一発。
「1打席目の真っ直ぐも、捕られましたけど弾き返していたしね。アイツの場合はもう何回も言いますけど、ファームであまりすることはないんで。集中力が切れるのが欠点の子ですけど、そういう姿を見せず、自分のやるべきことをちゃんとできてるっていうところは成長だと思いますけどね」
――1試合通して集中が切れることがない。
「そういうのはもう、ほぼなくなってきましたね。でも、そのあとは僕が決めるところじゃないから。こっちがいかに、野球に対する取り組み方が変わらないように、しっかり彼を教育できるかっていうのは僕らの仕事なんで、そこはちゃんとしようと思ってますよ」
――試合以外での姿勢、取り組みは。
「全然変わっています。もともと、そんなにズボラでもなかったし、アンパイアのストライク判定にちょっと言い過ぎるところはあったんで、でも、その話もしたんで。去年からずっとそういう話はしていて、だからそういうところは本当になくなってきましたよ。人間なんで、やっぱ気分の浮き沈みとか、機嫌の良し悪しはあると思うんですけど、それをゲーム中とかグラウンドで出さないっていうのは立派なことだと思うんで、その辺は非常に僕は評価しています」
――あとは1軍のチャンスが来るかどうか。
「そうです。だから、そういうふうに取り組んでいる時に上がったら、勝利の女神は微笑んでくれると思うんで。もう何回も言うんですけど、2軍用の野球とか、1軍用の野球、侍ジャパン用の野球とか、その場その場で変えているような選手は絶対に女神は微笑んでくれないです。野球は野球なんで」