17回を投げて3四球…甲斐野央を支える“頭の整理” 「充実している」成長の中身とは

  • 記者:竹村岳
    2023.07.06
  • 1軍
ソフトバンク・甲斐野央【写真:竹村岳】
ソフトバンク・甲斐野央【写真:竹村岳】

月14日のヤクルト戦で自己最速タイの160キロ…甲斐野央が見せる明確な成長曲線

 味わってきた栄光も、苦い経験も、今の自分を支えている。数字にも表れている確かな成長だ。ソフトバンクの甲斐野央投手はここまで17試合に登板して0勝0敗、1セーブ、5ホールド、防御率1.59。特筆すべきは、17イニングを投げて3四球と、課題だった制球力に明確な改善が見られることだ。本人も「成長しているのかな。いい状態が続いているので」と手応えを感じている。その背景に迫った。

 1年目だった2019年は58回2/3を投げて34四球。2021年は20回2/3で10四球、2022年は25回で14四球とイニングの半分近く、もしくは半分以上の四球を毎シーズン与えてきた。今季は開幕を2軍で迎えたが、ウエスタン・リーグでは15回2/3で3四球。「去年の秋から四球を出さないことを目標にやってきた。2軍の時はちょっと減ったくらいだったんですけど。1軍に上がってからは少なくなっている」と話す。

 6月14日のヤクルト戦(神宮)では1点リードの7回に登板して、自己最速タイの160キロを計測した。5回を終えた時点で3-2。リリーフの4投手でリードを守る緊迫した展開だった。出力と制球力という相反するようなものを、少しずつ両立できるようになってきた。それでも甲斐野は、足元だけを見つめる。

(竹村岳 / Gaku Takemura)