【連載・周東佑京】いつも頭の片隅にある“親孝行” 照れつつ明かした母の人柄と愛情

ソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】
ソフトバンク・周東佑京【写真:藤浦一都】

母の日は「基本的に奥さんが『どうする?』って感じで」

 鷹フルがお届けする月イチ連載、周東佑京内野手の「5月後編」です。今回のテーマは5月14日の「母の日」について。周東選手にとって母の存在とは? シーズン中でも頭の片隅にある親孝行について語りました。周東選手の次回の月イチ連載は6月12日に掲載予定です。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

 5月14日は「母の日」。昨年の過ごし方には「基本的にうちの奥さんが『どうする?』って感じで提案してくれて。こんな感じでやろうと思っているんだけどって話して、いろんなものを送っています。去年は花とか、美味しいご飯屋さんのチケットを送りました」と振り返る。シーズンを戦う途中ではあるが、親孝行はいつも頭の片隅にある。

 群馬県太田市で生まれ育った。母の人柄には「優しいです。怒られたこともあんまりないです」と笑顔で明かす。昨年6月に父になった周東。「(母は)うちの子どものことが大好きですね、なかなか会える機会がないのもあって」と孫を可愛がってくれているそうだ。年末年始に実家に帰省した時も「顔見せくらいしか帰れなかったですけど、すごく喜んでくれて。ずっと抱っこしてくれていました」と振り返る。

「お父さんは入っていないですけどね」と笑い飛ばす“周東家”のLINEグループがあるという。名称は「ファミリー」で、メンバーには母親と姉、2人の妹がいる。「WBCの時は動きましたね。でも(普段は)『誕生日おめでとう』とか『実家帰るね』とか、それくらいです」と照れ笑い。母には「(息子の)動画とか写真を送ったりしますよ」と今の自分の生活も“シェア”している。

 高校までは群馬で育ち、大学は東農大オホーツクに進学した。群馬から北海道、プロに入ると福岡で生活がスタートした。離れていても、母からの愛情はしっかりと伝わっている。息子のためなら、群馬からどこにでも球場まで足を運んでくれるからだ。

「僕が代表にいった時とかは試合を見にきてくれます。東京であったので。代表に選ばれた時もすごく喜んでくれましたし、大学の時も最後のリーグ戦を見に北海道まで来てくれて、神宮に出た時も来てくれたので。ありがたいですね」

 離れていても当然、親孝行は欠かさない。周東から群馬の実家に自身のグッズを「全部送っています」という。全てを自宅に置いてはとんでもない量になってしまうだけに「家に置けないやつとか、あとは奥さんの両親もすごく応援してくれているので、分けながら送っています」と明かす。立派すぎる親への恩返しも「いえいえ、そんなことしかできないです」と謙遜する姿も周東らしい。

(竹村岳 / Gaku Takemura)