ソフトバンク2軍は29日、ウエスタン・リーグの広島戦に臨み6-0で勝利した。先発した和田毅投手は5回無失点、2番手の武田翔太投手も4回無失点と好投した。「1番・二塁」で出場した周東佑京内野手は4打数2安打。「2番・捕手」の甲斐拓也捕手は3打数1安打だった。試合後、小久保裕紀2軍監督の一問一答は以下の通り。
――2月に42歳になった。
「走る姿を見ていれば、まだまだやりそうな感じですね。素晴らしいです」
――武田選手も4回無失点と内容のある投球だった。
「武田、今年めちゃくちゃいいね! 去年までと全然。1年目にきた時くらいの、この子高卒で入ってきてすごいなと思ったんですけど。札幌ドーム(のプロデビュー戦)で投げていた時に(自分も)守っていたんかな。それくらいの、若々しさというか。真っ直ぐにも力が戻ってきたんですかね。いいですね、本当に」
――本人は力を抜きながら、質のいい直球を求めている。
「そうね。あとは自分の持ち球のカーブ。147、148キロ出ているからカーブも生きますよね。中継ぎ投手を投げさせられないという贅沢な、贅沢というか結構な悩みがあって。この時期は仕方ないんで。明日も2人で終わるので、普通にいけば。1軍からきたメンバーがいなくなった後にしっかりと彼らの出番を作ってあげられるようにします」
――1軍からあふれてきたことで、選手の出場機会の確保が難しい。
「難しいですね。実際、今日もちょこちょこと替えましたけど、結局は1打席やっとあげられたくらいなので。でもチームにとって怪我人が少ないのはいいことなので。あとはこっちの仕事なので。育成が2軍に入ってくるのがかなり厳しい状況になっていますね。それくらい、支配下があふれているというか。支配下で2軍が回っているということですね。チームとしてはいいこと。怪我人が出るのは良くないですから」
――開幕から続いていた連続試合失策がようやく止まった。
「そう。みんなにも言った。“E”がゼロになった。続けてくださいって」
――プロとしてはスタートラインといいますか、ようやく0失策にできた。
「スタートラインというか、それが普通なので。年間試合数と同じ数エラーしている球団がどこにあるんですか。この歴史の中で」
――ホーキンス選手に関してはどうですか。
「パワーはあるので、そんなに振り回さないでも、今日みたいに抜かれて(泳いで)もフェンス直撃なので。日本人ならただのレフトフライですよ。あのポイント、あれだけの“抜かれ”は。それを腕であれだけ持っていけるのは彼の長所だと思うので。あまり振り回さずにコンタクトすることによって、結果的に長打が出ると思います」
――どこに悩んでいる。
「悩んでは、ないですよ。悩んではいないです」
――チームとしても右の大砲が出てほしいところ。
「そうですね。でもそれがホームランを狙って振り回すよりは、今日みたいな感じの方が、あんなでもあそこまで飛ぶというふうにやっていく方がいいと思いますけどね。だってパワーがあるから」
――監督も現役時代に年を重ねるたびに少ない力で飛ばすということが身についていったのでは。
「僕は持っている筋力を無駄にしない打ち方をしていたので。とにかく中に溜めてから一気に解放するという打ち方を中学校からしていたので。高1からか。高1の時に改造したので。それが飛ばすコツなので。それを話してもね、野球教室じゃないんだから」