ソフトバンクは15日、春季教育リーグの阪神戦(タマスタ筑後)に4-4で引き分けた。先発した森唯斗投手は3回無失点。2番手の大津亮介投手は3回3失点と結果は残せなかった。打線では「6番・三塁」で出場した井上朋也内野手が2安打1打点と活躍した。試合後、小久保裕紀2軍監督が取材に応じた。一問一答は以下の通り。
「あとは西尾がここ数試合でエラーを連発していて、ちょっと野球の怖さというものが出てきていると思う。克服するにはこれ以上ないくらい練習したというものと、ゲームでの小さな成功体験を積み重ねる以外で、怖さから逃げられることはないので。そういう話はみんなの前でしました」
「グラウンドに立つのは怖いという心境になるので、それは逃げていても克服はできない。しっかりと練習して、ゲームでの成功体験を積み重ねること以外、克服する方法はありませんということは伝えました」
――西尾選手は育成ではあるが、2軍で見たい選手。
「そうですね。でもルールが変わったので、5人しか育成が使えなかったらキツいと思っていたら、今日NPBからルール変更の連絡があったみたいで。WBCにいっている選手の分は大丈夫だということで。ホークスなら4人分。普通に今まで通り選手起用はできるなって、それはちょっとホッとしました。でないと、投手との絡みもあるので、どうしようかと思っていたので」
――井上選手がバットが振れてきた。
「課題は140キロ中盤のストレートなので。今日は140キロ中盤まではなかったけど、森木の真っ直ぐを空振りした。それを前に飛ばしてほしいです。課題は明確。ただキャンプの時に話した、取り組んだことは癖として残っているけど、意識的にはヘッドを走らせることは継続してやっているので。自分の中でやっている形が、結果がついてくるとそれが自信につながるので」
「真っ直ぐが、右投手の150キロ近い真っ直ぐを打てたら1番の自信になると思います。昨日までのヒットは138キロの左投手でしょう? 昨日もその話はしたので、本人もわかっていました」
――その球速を打ち出したら、成長を感じる。
「そのために、今打撃フォームを変えたいった方がいいんじゃないかという話もして、その球を打つためなので」
――佐藤直選手もキャンプは出遅れたが、ヒットも出てきた。
「内容はだいぶ良くなってきている。上のニーズがあるかわからないけど、あの脚力と肩は魅力的なので。バッティングは上ではあまり期待されていないでしょうけど、今はファームではレギュラー候補で打席数はもらえるので。存分に打撃の向上をはかってほしいです。下半身を使って振れるようになってきたかなと」
――本人は入院で体重が3キロほど増えたと。
「緩み以外の何ものでもない、彼らしいところですけど。普通、リハビリして太ったらみっともないから、普通は痩せるものなんですけどね。逆の子なんです」
――ウイリアンス・アストゥディーヨ内野手も出場。
「3打席か4打席は立ちたいと。今日は3打席でいいということで。ちょっとクイックに対する対応とかに苦しんでいるみたい。今日も打撃コーチが試行錯誤しながら、どういうところでタイミングを取ったらいいのか話していましたけど、慣れるしかないんじゃないですか」
――育成の木村光投手が2回1失点。
「フルカウントが多かったけど、結果的には四球を出さなかった。長いイニングを投げられる場所を提供してあげたい選手ですね。なかなか枠がないので、開幕からも上からどしどしと投げにくるので、その辺は、こっちで抱えていても、3軍にいってもらうしかないので。3人に通達はしましたけどね。調子が悪いとかじゃなくて投げる場所がないからいってもらいました」
――16日の1軍の巨人戦以降は、選手がかなり絞られる。2軍の出場機会も少なくなる。
「そこはまだ何も聞いていないので、現状は今のメンバーで明後日(ウエスタン・リーグの開幕戦)はスタートすると思います。1軍より一足早く、開幕させていただきます」
――1軍に合流した増田珠内野手が1番で先発する。
「ああ、そうなの? 彼にとっては1軍の切符を掴み取れるかのテストなので『頑張ってください』と言いました。審査だからね、と。打てば残れるし、わかりやすいでしょう」
――育成・川村友斗外野手はオープン戦最後まで1軍に残る。
「川村は1日でも長くあの中で勉強して。彼の影響で、ここにいる3桁の選手、同期入団、1年違いの選手くらいはいい刺激になっていますよ」