「ある程度引き出しが増えてきているのかなって感じている」
1軍再昇格を目指して、ソフトバンクの増田珠内野手がファームで奮闘している。11日に山口・由宇球場で行われた春季教育リーグの広島戦で3ランを含む3安打5打点の大暴れ。「落ちてきたときは悪かったんですけど、コーチの方にご指導いただきながら、自分で微調整しながらいい形になってきてるかなと思っています」と復調気配を漂わせた。
同点の6回無死一、二塁で「狙っていたところにボールが来たんで、うまく体が反応できて良かった」と勝ち越しの3ラン。8回には右前打で追加点に繋げ、9回にも2点適時二塁打を放った。この日は5打数3安打1本塁打5打点の大活躍だった。
宮崎での春季キャンプをA組で過ごしながらも、オープン戦開始とともにファームに合流。1軍ではなかなか出場機会が得られないため、打席数を確保する意味もあっての2軍戦出場だった。ただ、当初は状態も良くなく、増田自身も試行錯誤を繰り返していた。
小久保裕紀2軍監督からも「状態を上げればもうワンチャンスあるかもしれないから頑張れ」と声をかけられていた。なんとか開幕1軍へ。ある程度、調整は一任され「相手ピッチャーに対してのプランだったりとかっていうのを練りながら、その通りに体が動くようにっていうのは意識しながらやっています」と状態が上がるようにやってきた。
「左ピッチャー、右ピッチャーでちょっとずつ変えないといけないっていうのはちょっとできつつあるかなと思う。そこの使い分けだったりとか、ピッチャーによってこういう打ち方をしていこうっていうのが、ある程度引き出しが増えてきているのかなっていうふうには感じている」。この日の3安打は手応えを感じる内容だった。
「やっぱりヒットになる、ならないは相手もあることなんで、その中で自分がプランを組んだ中で、その球に対して入っていけたかっていうのが大事かなと思ってるので、それがスイングだったりとかもちょっとずつ変えながらっていうところで今やっています。もちろんヒットが出ることに越したことはないんで、ヒットを打ちにいきながら内容もっていうところ。しっかりと捉えたヒットっていうのを目指しながら今やっています」
ファームで虎視眈々と開幕1軍の座を狙っている増田。さらに状態を上げ、1軍の競争に割って入っていきたいところだ。
(取材・米多祐樹 / Yuki Yoneda)