ソフトバンクの田上奏大投手が16日、キャンプで2度目となった紅白戦にB組から参加して好投した。2イニングを投げて1安打無失点。最後に柳田悠岐外野手を見逃し三振に仕留めるなど、A組への昇格を強烈にアピールした。登板後の田上のコメント全文は以下の通り。
――それまではもう少しという感覚。
「あんまりしっくりはきてなかったんですけど、でも悩みながら投げて打たれるより、思い切って投げてゾーンで勝負しようと思ってやっていました」
――今日はB組から紅白戦参加。
「いつ呼ばれてもいいようにちゃんとBで準備してて、A組の紅白戦で投げられたんで嬉しかったです」
――しっかり結果を残した。
「そうですね、結果的に6人で終われたのはよかったかなと思います」
――キャンプで具体的に取り組んでいることは。
「やっぱり決め球のフォークとカウント球のカーブです」
――紅白戦でも投げて感触は。
「まだまだ、フォークを投げても簡単に見逃されたりとか、カーブもちゃんと投げられてなかったので、もうちょっと練習が必要かな」
――そこが今日出てきた課題。
「そうですね、はい」
――今年どんなシーズンにしたい。
「やっぱり自分も開幕ローテの一員に割って入れるようなピッチャーになって、しっかり初勝利をつかんで、1年間1軍で戦えるようなピッチャーになっていきたいと思っています」
――そのためにどんなところが必要。
「やっぱり技術的にも体力的にも、もう全ての面においてまだまだ1軍のローテの人たちに劣ってると思うので、思い切って自分の球を投げて勝負していけたらと思います」
――残りのキャンプをどう過ごしたい。
「もう少し状態を上げて、もう1回A組に呼ばれて、ずっとA組にいられる、オープン戦でも投げられるようになっていきたいです」
（ペン囲み）
――柳田選手は意識した。
「そうですね、はい、やっぱりすごい人なんで自分がどれだけ通用するかっていうのをしっかり確かめたかったので、思い切り行こうと思いました」
――フォーク、カーブは誰かに助言を？
「握りとか自分の感触と、あとキャッチャーの人に受けてる感じを聞きながら、どうしたらいいのかなというのをずっと考えて、ピッチングとかで練習していました」
――去年とどういうところが変わった。
「カーブでもちゃんとしっかり腕を振れるようになったり、あとフォークだったら、落ちずに行っていた球とかもあったんですけど、握りを変えただけで、腕振ればちゃんと落ちるようになったというのはあったので、そこは結構今のところ自信にはなっています」
――その2球種に取り組もうと思ったのは。
「カーブはまず緩急として、1球だけでも緩い球があるだけでバッターも考えるところがあるし、それで簡単に1ストライク取られたら嫌だと思うし。フォークはやっぱり追い込んでから決め球としてちゃんと投げられて三振を取れたら、自分ももっと楽だろうなと思ったので練習しています」
――去年のシーズンの中で感じた。
「そうですね、やっぱり三振取れない時は全く取れなかったんで、そこで球数が多くなったりしていた。もっとそういうのがしっかり投げられたら、自分も楽になるだろうなと思って練習していました」
――B組でのキャンプイン。
「A組に行きたかったんですけども、B組だったんで。でも絶対どっかでチャンスはあるだろうなと思って準備していました、ずっと」
――A組への想いは。
「やっぱり去年初登板できて、今年は1軍でやってやるんだという気持ちが強かったんで、Aでやりたいなと思っていました」
――フォークは千賀投手や藤井投手のイメージ。
「ああいうのを投げられたら、めちゃくちゃ楽だろうなと思うので。でも難しいものだと思うので、自分がどういうフォークを投げられるかなって試行錯誤してやってます」
――小久保2軍監督から言葉は。
「『頑張ってこいよ』って」
――開幕ローテへのこだわり。
「そうですね、他球団でも同い年ぐらいの人がローテで回っていたりするんで、自分も負けたくないんで、年齢関係なく割って入れるようなピッチャーになりたいと思っています」
