メジャー本塁打王が従兄弟の血筋 鷹加入の15歳オスーナが授かった“金言”とは…

ソフトバンクの入団会見に臨んだホセ・オスーナ【写真:藤浦一都】
ソフトバンクの入団会見に臨んだホセ・オスーナ【写真:藤浦一都】

2020年にナ・リーグ本塁打王に輝いたマルセル・オズナ外野手と「従兄弟」

 偉大な血筋を引き継いでいる。圧倒的なパワーでファンを魅了し、スターへと駆け上がっていく血筋だ。ソフトバンクに新たに育成選手として加わった弱冠15歳のホセ・オスーナ外野手。メジャーリーグのブレーブスに所属するマルセル・オズナ外野手と「従兄弟」であり「バッティングで長距離を打てること。あとは肩が強くて守備にも自信を持っています」と持ち味を語った。

 右投げ右打ちの外野手で、2007年3月生まれの15歳。従兄弟のオズナは新型コロナウイルスの影響で短縮された2020年シーズンに18本塁打、56打点を記録して2冠王に輝いた。メジャー通算196本塁打を誇るスラッガーと、母国でともに練習に励み「オフに彼がドミニカに帰ってきた時に一緒に練習しました。投げてもらって一緒に打ったりとか」と振り返る。

 ソフトバンク入団に際して、メジャー本塁打王から授かったという金言は、いたってシンプルだった。

「アドバイスをいただきました。まずは一生懸命やること。『一生懸命に練習したら、これからいいキャリアを積んでいけると思うから、頑張ってこい』とアドバイスをいただきました」

 オズナはそのパワーと強肩から『ザ・ビッグ・ベアー』の愛称で親しまれている。オスーナも「熊と呼んでいただけたら。彼(オズナ)も含めて親戚中からその名前で小さいころから呼ばれていました」と愛称もしっかり“踏襲”するつもりだ。身長185センチ、体重82キロの立派な体格。無限の可能性を秘めて、ドミニカから日本にやってきた。

「ソフトバンクはとてもいいチームだと思うので。これから頑張っていきたいと思います」

 日本を越えて、母国まで名前を届かせる。ホセ・オスーナ。ホークスの未来を背負った男の名だ。

(竹村岳 / Gaku Takemura)