鷹の超大型補強にニンマリ「よしよしよし」 柳田悠岐が“競争激化”を喜んだワケ

自主トレで汗を流すソフトバンク・柳田悠岐【写真:米多祐樹】
自主トレで汗を流すソフトバンク・柳田悠岐【写真:米多祐樹】

東京五輪でチームメートだった近藤の加入で「打線に厚み出る」

 頼もしい選手ばかりだから、加入を喜べる。今季こそチームを優勝させたいからだ。ソフトバンクの柳田悠岐外野手が19日、広島・呉市で自主トレを公開した。チームは3年ぶりのV奪回を目指して今オフに大補強。揃った新戦力に柳田も「嬉しいです。『よしよしよし』って。はい、そんな感じです」とニンマリ笑った。

 チームは昨年オリックスと勝率で並ぶも、直接対決の差で2位に終わった。柳田もキャプテン就任1年目で打率.275、24本塁打、79打点という成績で「ふがいない数字」と責任を背負う。オフに入り球団は、日本ハムから海外FA権を行使した近藤健介外野手、ロッテで10セーブを挙げたロベルト・オスナ投手、レンジャーズ傘下3Aの有原航平投手らを次々と獲得。選手を統率する柳田も「素晴らしい選手なので。一緒のチームでやれるのはうれしいです」を期待を寄せた。

 若手やレギュラーを争う選手にとって、補強は競争が激しくなることを意味している。しかし、柳田は今季がキャプテン2年目。常にグラウンドに立ち続け、結果を出すことでチームを勝たせていかなければならない立場だ。だからこそ優勝のために戦力を整えたことに「よしよしよし」と笑った。あとは自分がシーズンのために、最高の準備を進めていくだけだ。

「打線として近ちゃん(近藤)が入ると、さらに厚みが出ると思うので。その中で、自分もしっかりいい状態で入れるようにというのだけ考えています」

 2021年の東京五輪でチームメートだった近藤を「近ちゃん」と呼ぶ。打線に厚みが出れば柳田の成績もまだまだ伸びていくはず。「今年はキャプテンとしていい数字を残したい」。どれだけ補強しようが、目的は全員同じ「優勝」だ。その先頭に立つホークスの大黒柱は、どんな時も柳田悠岐だ。

(鷹フル編集部)