東浜巨との自主トレに衝撃「人間は変わる」 育成・重田倫明の体に突然起きた“変化”

ソフトバンク・重田倫明【写真:米多祐樹】
ソフトバンク・重田倫明【写真:米多祐樹】

東浜との自主トレを公開 食事面は栄養士が管理

 ちょっとした意識で、人は変われる。ソフトバンクの育成・重田倫明投手は、食事を通して実感している。東浜巨投手と自主トレを行う中で「これに関しては人生の中で一番、こうやって人間変わるんだなと思った部分」と驚きの表情でその効果を語った。

 重田は2018年育成3位で国士舘大から入団し、今季5年目を迎えた。東浜巨投手との自主トレは2年目。主にファーム施設「HAWKS ベースボールパーク筑後」で汗を流し、その近辺に一軒家を借りて寝食までともにする日々。栄養士に任せている食事面だが、これが重田にとって衝撃だった。

 まずは「骨格筋も3キロくらい、筋量も3キロくらい上がって。本当に3日でポンと上がるくらい。(筋量は)今まで43キロ中盤くらいだったのが、45キロにまで上がって自己ベストで12月を終えたので」と効果を語る。体重も2キロ増えて92キロとなった。それまで自身でも体重をはじめ数値を管理していたが、思うように伸びなかったという。「それだけ伸び悩んでいたのに、ポンと上がるものなんだと食事で感じました」と驚きの連続だった。

「糖質も自分がどうやって増やしていきたいのかは話し合いながら。とにかくタンパク質量は決まったところまで摂らないといけないですし。食物繊維だったりビタミンだったり、いろんなものを全部含めて栄養士さんが全部管理してくれて、やってもらっていますね」

 現在の最速は151キロ。昨季はウエスタン・リーグで主に中継ぎとして44試合に登板し、69奪三振はリーグ3位だった。右打者の内角を突くシュートを操りながら、幅を使った投球が重田の最大の武器。体を鍛え出力を上げられれば、より打者を圧倒していけるはず。「自分の決め球とか、ある程度の軸はできたので」。投球で得た手応えを進化させるために、食事面とも向き合い続けている。

 今月18日に東浜との自主トレを公開。「巨さんに自主トレお願いして、食事面もやってもらうことになって、それは感謝しかないですし。本当にすごいと実感しています」と最敬礼した。胃袋まで野球に捧げて、今季こそ支配下契約をつかみ取る。それが東浜への最大の恩返しになる。

(鷹フル編集部)