内野も外野も守れる“周東2世”に 育成ドラ11佐藤航太は俊足ユーティリティ

育成ドラフト11位で入団した佐藤航太【写真:福谷佑介】
育成ドラフト11位で入団した佐藤航太【写真:福谷佑介】

50メートル走5秒9の脚力を持つスケールの大きな選手

 ソフトバンクに来季も新たな戦力たちが加わる。12月5日に行われた新入団選手発表会見でお披露目された支配下6人、育成14人の計20人のルーキーたち。育成ドラフト11巡目の佐藤航太内野手は50メートル走5秒9の俊足を武器にする大型のユーティリティプレーヤーだ。

 東京都出身で大雲寺スターズ、江東ライオンズを経て、高校は青森の八戸学院光星へ。1年の秋から外野でレギュラーを掴むと、高校3年の夏に甲子園に出場し、ランニング本塁打も放った。高校時代は主に外野が本職だったが、遊撃手をはじめとした内野も守れる万能選手だ。

 まずショートとして勝負する。「周東選手みたいな足の速い選手になりたいと思っていますし、育成から上がれるかは自分がやるかやらないかだと思うので。努力して上がれるようにやっていきたいです」と意気込む。担当の作山和英スカウトは「広角に長打が打て、脚力を活かしたスピードが魅力で、内野も外野も守れるスケールの大きいユーティリティプレーヤー」と期待している。

 自慢の脚力を生かすために、桐生祥秀ら陸上選手の走り方も「足の使い方、かかとからじゃなくてつま先から入るところとか」と研究する。目標とする選手は、高校の先輩でもある巨人の坂本勇人内野手。「プロの世界に慣れ、通用するような選手になる」。1年目はまずプロで戦える身体を作り上げていく。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)